ネイマール 韓国でCロナと徹底比較されてしまう 「泥棒とは違う」「悪夢を払拭」
「余裕がありながらも、強かったですよ。韓国に来た後、エンジョイしながらもトレーニングには100%集中。そこの点から強いインパクトを与えていましたね」(Hidden-Kリュ・チョン編集長)
2日夜、サッカーブラジル代表が韓国代表とソウルで対戦した。韓国では翌日もその「衝撃」の話題で持ちきりだ。
アジアツアー中のブラジル代表は試合後、日本に向け出発。6日夜に東京で日本と対戦する。6月7日朝の日本も似た感じになるか。そんなことを思わせるほどの強さだったのだ。
「まあ韓国が戦略を間違ったからスコアが1-5になった面もありますが…ブラジルは狭いスペースを苦にせずパスを入れ、守備ラインの前まで来ると、精巧なパス回しを披露。さすがとしかいいようがない。圧倒的な1対1の能力をベースとした個人が、チームプレーを見せるんですから。相手チームも拍手を贈るしかないですよね」(前出のリュ記者)
南山タワー、遊園地…"オフ"も満喫
主人公はやはりネイマールだった。
試合では77分間プレーし、2つの「コロコロPK」を成功させる活躍を見せた。
試合前から彼の話題で韓国メディアは”もちきり”だった。
CL決勝を戦ったメンバー以外のブラジル代表メンバーは26日に来韓。ネイマールもこの「第一陣」とともに韓国に入った。
翌27日午前にソウル郊外の高陽市でトレーニング。その後に、チームは団体でソウル市内の観光に出向いた。
ネイマールも南山公園に行って記念写真を撮影するなどした。道中、アイスクリームを食べながら、取材陣に軽く挨拶をしたという。
28日にはトレーニング後にソウル郊外の遊園地「エバーランド」を訪問。この様子はネイマールも自身のSNSにアップしており、「笑いと冒険の日」と記した。
「聯合ニュース」はこの遊園地でのブラジル代表の様子の目撃談をこう紹介している。
「ジェットコースターに乗った選手たちはかなり楽しそうで、一度乗った後『もう一度乗る!』とはしゃいでいましたよ」
同メディアはこの様子を「ネイマール、がっつり遊んだ」という見出しの記事のなかで紹介したのだった。
「子どもへの優しさ」が絶賛される
”遊んだ後”のネイマールとブラジル代表が”スゴかった”。チームにCL決勝出場組が合流するや、ぐっとテンションを上げていく。
1日には「強度の高いトレーニングに励む」証が。練習中に右足を負傷。大きく腫れた写真を自らのSNSにアップした。
これを巡って2日の試合出場も心配されたが…無事、ソウルワールドカップスタジアムのピッチにて先発メンバーに名を連ねた。
試合当日に見せた姿がまた韓国で反響を呼んだ。
・エスコートキッズ(韓国の子ども)と戯れる姿。
子どもが韓国国歌を傾聴する姿勢が出来ていないと、さっと直してあげる一幕も。
・試合後、ロッカールームでソン・フンミンとユニフォーム交換。
これには”裏話”が。
ソンが試合前、トッテナムのチームメイト・エメルソンに対し、「俺のことを知ってるかな?」とメッセージを送った。ソンはネイマールのファンなのだという。
エメルソンは「当然、知っている」「おまえがネイマールを尊敬するように、ネイマールもおまえを尊敬している。お前もスターなんだから」と返事。さらに試合後、2人がユニフォームを交換するように、話を繋いだのだという。
・試合翌日、SNSに「ありがとう韓国」とポルトガル語でメッセージをアップ。
現地報道 "泥棒”とは違う!
これらの出来事を受け、韓国では”ある視点からの報道”が相次いだ。
「77分プレー+子どもの世話まで スイートなネイマール…"誰かさん"とは違った」(WikiTree)
"誰かさん"とはC・ロナウドのことだ。2019年にユベントスの一員として訪韓。Kリーグオールスターチームとの親善試合に出場する契約だったが、これを破り90分ベンチに留まった。また試合前の子ども向けのファンサービスもドタキャン。韓国で”大事件”を起こしていたのだ。
参考記事:【クリロナ韓国欠場問題】韓国現地報道は「主催者批判」も。当事者の声「試合中、何度も意見したが…」
この他にも辛辣な見出しで"クリロナとの比較論"報道が相次いだ。
「泥棒ロナウドとは違った…77分プレーしたネイマール好評…韓国国家も尊重」(東亜日報)
「ロナウド、見たか? 繊細なネイマール…子どもにもマナー」(国民日報)
「3年前のロナウドとは違った…ブラジルも、ネイマールも本気だった」(ノーカットニュース)
「”ロナウドとは違った”ネイマールにあふれる称賛…理由は?」(SBS)
「ありがとうネイマール サンアム(W杯スタジアムの所在地)の悪夢を払拭」(SPOTV NEWS)
ネイマールからすると勝手に比べられたというところか...日本ではどんな姿を見せるだろうか。今日の夜あたりからポツポツ報道が出てくるのではないか。
(了)
参考:日本代表監督支持率調査実施中。