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東日本大水害 過去の大水害の経験を活かすことが、一人でも多くの方を救うことに繋がる

吉川彰浩一般社団法人AFW 代表理事
2015年9月茨城県常総市を襲った大水害。ここで得た教訓を今こそ活かす時期です。

台風19号により東日本各地で大水害が起きています。

この水害は、水害経験が浅い、もしくは水害経験がない地域に広がっていることが特徴的です。

これは別な言い方をすると、水害で適用される保険などに入っていない方々が多いことも挙げられます。

支援の方法を適切にしなければ、水害は災害ですが、今後は対処を間違えば人災という部類の問題が起きかねません。

このような時、地域の有志の皆さんが慣れない中、必死に情報発信をされてなんとか被害拡大を食い止めようとされています。

規模が大きく、水害地域では疲弊が広がり、また先行き不透明に不安を抱えていらっしゃいます。

過去の大水害の経験を活かす

2015年9月茨城県常総市では大水害が起きました。

冒頭の写真は今回の水害のものではありません。ですが、現在大変な地域の初期とそっくりではありませんか。

ということは、この常総市の経験は今大変な地域の皆さんの現在であり未来でもあると言えます。

それを活かすことは、今地域で苦しんでいる方を楽にしてあげられますし、生活再建のスピードを加速させることになります。

「常総市復興コミュニティ」
「常総市復興コミュニティ」

「常総市復興コミュニティ 常総市をぜってー復活させる」

2015年当時作られたコミュニティーグループです。

今に至り、東日本で水害に遭われた皆さんにとってある種、お役に立てる情報という意味で宝の山のです。

お手数をおかけしますが、紹介したコミュニティーは立ち上げから4年が経過しておりますので、2015年9月頃まで遡りそれから1年くらいをご覧いただくことで、今大水害で苦しんでいる方を救える術が沢山見つかります。

注意:Facebookを活用されている方は限られます。Facebookを活用されていない方へ向けて引き出したものは共有してください。

また、私が常総市大水害当時にYahoo!ニュース個人に投稿した記事も、今大変苦しんでいる方々が助かるノウハウが詰まっていますので共有させて頂きます。

常総市の水害時の投稿したものを時系列順にしました。皆さまの水害のフェーズに合わせて活用ください。

常総市大水害 伝わらぬ被害実情 SNSを活用した正しい情報共有と生活再建支援を。

「茨城県常総市大水害」被害実態に見合わぬ制度 社会課題と言える大規模水害に対する生活再建の在り方

茨城県常総市大水害の「その後」 被害実態にそった支援制度の是正求める、住民からの切なる声

水害は水が引いてからが本番です。生活再建に根深くしつこく影響を及ぼすのが水害の特徴です。現在の水害の参考として下記をご覧ください。

「茨城県常総市」大水害から3ヶ月 進まぬ生活再建と希望の光

水害は対処を先手先手で打たないと、資金的に苦しい人から人生が詰んでしまう恐ろしさと、水が引いて日常が戻ったと勘違いされてしまう恐ろしさがあります。

過去の教訓が活かされ、一人でも多くの方が救われることを祈っております。

※キャプション画像については、茨城県常総市水害時被災された方(ヘリで救助された方)から使用許可を頂いております。

一般社団法人AFW 代表理事

1980年生まれ。元東京電力社員、福島第一、第二原子力発電所に勤務。「次世代に託すことが出来るふるさとを創造する」をモットーに、一般社団法人AFWを設立。福島第一原発と隣合う暮らしの中で、福島第一原発の廃炉現場と地域(社会)とを繋ぐ取組を行っている。福島県内外の中学・高校・大学向けに廃炉現場理解講義や廃炉から社会課題を考える講義を展開。福島県双葉郡浪江町町民の視点を含め、原発事故被災地域のガイド・講話なども務める。双葉郡楢葉町で友人が運営する古民家を協働運営しながら、交流人口・関係人口拡大にも取り組む。福島県を楽しむイベント等も企画。春・夏は田んぼづくりに勤しんでいる。

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