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貴方もラーメン職人になれる? 新横浜に登場した「カップラーメン製作所」とは?

山路力也フードジャーナリスト
世界で一つしかないカップラーメンを簡単に作れる(画像:新横浜ラーメン博物館)。

開業30周年を迎える『新横浜ラーメン博物館』に登場

4月25日にオープンした『ラー博スゴメンラボ』。
4月25日にオープンした『ラー博スゴメンラボ』。

 全国の人気ラーメン店が集結する施設『新横浜ラーメン博物館』(神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21 代表取締役 岩岡洋志)は、日本初の「フードテーマパーク」として1994(平成6)年に開業。間もなく開業30周年を迎える人気のスポットだ。

 2024年3月に迎える開業30周年に向けて、過去に出店した約40店舗のラーメン店が3週間ずつのリレー形式で再び出店する企画「あの銘店をもう一度」を現在展開中だが、30周年プロジェクトの第2弾として、オリジナルのカップラーメンが作れる「ラー博スゴメンラボ」を2023年4月25日にオープンした。

無限の組み合わせから自分だけの一杯を

麺・具材・スープ・容器・フタを自由に組み合わせてオリジナルのカップラーメンが作れる(画像:新横浜ラーメン博物館)。
麺・具材・スープ・容器・フタを自由に組み合わせてオリジナルのカップラーメンが作れる(画像:新横浜ラーメン博物館)。

 「ラー博スゴメンラボ」は、容器・麺・具材・スープ・ふたを自由に組み合わせて、自分だけのオリジナルカップラーメンをその場で作って持ち帰ることが出来るサービス。5種類の麺、21種類の具材、10種類のスープを組み合わせ、さらに自分の写真を入れたふたを乗せることで、世界で一つのカップラーメンを簡単に作ることが出来る。

 味のキモとなる麺・スープ・具材(一部)については、カップラーメン『ニュータッチ』『凄麺』ブランドを手がける『ヤマダイ株式会社』の協力によるもの。ノンフライ独自製法による5種類の麺と様々なバリエーションのスープ、さらに今回のために新たに開発した「ヤバいラーメンシリーズ(青・黒・赤・白)」を楽しめる。青や黒といった他にはない色合いのスープだが、青は鶏塩味、黒イカスミちゃんぽん味とその味は正統派。

 また、これまでのカップラーメンでは見たことのない「たこさんウインナー」や「ハンバーグ」「だて巻き」などの具材は、『株式会社アトラステクノサービス』の持つ「真空フライヤー」の技術によって生み出されたもの。圧力を下げた真空下では、沸点が大きく下がるという原理を生かし、食材を低温の油で揚げて素材の色や風味をそのままに仕上げた斬新な具材だ。

あっという間にオリジナルカップラーメンが完成

混んでいなければ5分ほどでオリジナルのカップラーメンが完成する。
混んでいなければ5分ほどでオリジナルのカップラーメンが完成する。

 注文は至って簡単だ。まず店内でスマートフォンを専用Wi-Fi(無料)に接続し、専用QRコードを読み込んで注文ページを開く。そして丼、麺、具材、スープ、ふたを選べばオーダー完了。あとは受付で代金を支払えば、最速5分ほどでオリジナルのカップラーメンが完成する。

 価格は1個540円(税込)で、通常の具材ならば3種類まで入れることが可能。プレミアム具材(100円〜150円)を加えるとその分が加算される。ふたは57種類のデザインから選ぶことが出来るが、スマートフォン内にある自分の写真を無料でデザインに入れることが出来るので、他にはないオリジナルのパッケージを作ることが可能だ。

 『新横浜ラーメン博物館』では25周年を迎えた2019年にも「ラーメン作り体験」という、古代小麦「スペルト小麦」を使用した青竹打ちの麺作りを体験して、その場で食べることも出来る体験コーナーを設置。インバウンド客を中心に人気を博しているが、今回はさらに気軽に体験が出来るということで人気を集めそうだ。

正統派でいくか、変化球でいくかはあなた次第(画像:新横浜ラーメン博物館)。
正統派でいくか、変化球でいくかはあなた次第(画像:新横浜ラーメン博物館)。

※写真は筆者の撮影によるものです(出典があるものを除く)。

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フードジャーナリスト

フードジャーナリスト/ラーメン評論家/かき氷評論家 著書『トーキョーノスタルジックラーメン』『ラーメンマップ千葉』他/連載『シティ情報Fukuoka』/テレビ『郷愁の街角ラーメン』(BS-TBS)『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日)『ABEMA Prime』(ABEMA TV)他/オンラインサロン『山路力也の飲食店戦略ゼミ』(DMM.com)/音声メディア『美味しいラジオ』(Voicy)/ウェブ『トーキョーラーメン会議』『千葉拉麺通信』『福岡ラーメン通信』他/飲食店プロデュース・コンサルティング/「作り手の顔が見える料理」を愛し「その料理が美味しい理由」を考えながら様々な媒体で活動中。

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