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もう一つの東京:あなたの隣の外国人

矢崎裕一データ・ビジュアライゼーション実務家兼研究者
東京における在住アジア人の住んでいる場所を可視化

街を歩いていると、ここ数年、明らかに観光で訪れる外国人が増えていることが実感できます。

では日本に住んでいる外国人の人たちは増えているのでしょうか、減っているのでしょうか。出身エリアごとに傾向はあるのでしょうか。

日本で一番外国人が在住している東京都で、市区町村ごとに住んでいる人が多ければ、色を濃くし大きさを大きくした地図で、俯瞰してみましょう。

こちらが普段見慣れた東京。

通常の東京
通常の東京

アジアの人たちが東京でどこに住んでいるかを、色と面積で可視化してみると...新宿区がダントツでした。

アジアの人たちが住む東京
アジアの人たちが住む東京

外国人の出身エリア別にみていくと...

ヨーロッパの人たち

ヨーロッパの人たちが住む東京
ヨーロッパの人たちが住む東京

アフリカの人たち

アフリカの人たちが住む東京
アフリカの人たちが住む東京

北米の人たち

北米の人たちが住む東京
北米の人たちが住む東京

南米の人たち

南米の人たちが住む東京
南米の人たちが住む東京

オセアニアの人たち

オセアニアの人たちが住む東京
オセアニアの人たちが住む東京

なお、ここ15年の変化を時系列でみることができるコンテンツを用意しています。

対象出身エリアや時間を操作すると、まるで生き物のように変化します。

あなたの隣の外国人 | 東京カートグラフィ

出身エリアごとに住む市区町村が、ここ15年で時の移り変わりと共に大きく移り変わったということはないようですね。

全く同じデータを市区町村ごとの時系列変化でみてみると、311(平成23年)以降、1、2年後はどこも減少傾向にありましたがその後増加傾向にあることも見て取れます。

この記事では深堀しませんが、移民や多文化共生のことを考えるきっかけになればと思います。

データ・ビジュアライゼーション実務家兼研究者

コード・フォー・トウキョウ 代表/データ・ビジュアライゼーション・ジャパン 発起人/多摩美術大学 情報デザイン学科 非常勤講師/東京大学空間情報科学研究センター 柴崎研究室 協力研究員/千葉工業大学大学院 デザイン科学 修士修了/おもちゃコンサルタント。株式会社ビジネス・アーキテクツにてデザイナー及びアートディレクターを7年間経験後、2008年に独立。近年では、データ・ビジュアライゼーションの実践と普及に関する様々な活動をおこなっている。共著書に「RESASの教科書」がある。

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