12月3日、アップルは世界各国でアプリストアの年間ランキングを発表しました。その中で、日本では「PayPay」が無料アプリのランキングで1位に返り咲いたことが明らかになりました。

PayPayは2018年10月のサービス開始時点では非常に地味な存在だったものの、その後の「100億円キャンペーン」は社会現象を巻き起こし、2019年は1位に。2020年は2位になったものの、2021年には再び1位の座を取り戻しています。なお、2021年11月時点での登録ユーザー数は4300万人でした。

無料アプリランキングの3年間の推移(アップルのWebサイトより筆者作成)
無料アプリランキングの3年間の推移(アップルのWebサイトより筆者作成)

トップ5を見てみると「LINE」や「YouTube」、「Instagram」といった定番アプリが入っているほか、2020年にコロナ禍でのテレワーク特需で1位になった「Zoom」も5位に残っています。

全体的に見て、米国のランキングとは異なる日本独自のスマホ文化が表れている印象です。SNSではInstagramが3年連続で上位になり、2021年はTwitterもランクインしたのに対し、米国で人気のFacebookやSnapchatは入っていません。

動画や音楽では、米国ではNetflixとSpotifyが強いイメージですが、日本では「Amazon Prime Video」「Amazon Music」と、アマゾンのサービスが上位に入っています。日本の有料動画配信市場ではアマゾンがシェア1位との調査があり、それを裏付ける結果といえそうです。

コロナ禍で大きく伸びたフードデリバリーは、米国のDoorDashに対して日本では「Uber Eats」が人気。さらに2021年は「出前館」もランクインしました。デリバリーをよく頼む人は、この2つのアプリを入れて使い分けていると考えられます。

人気ランキングは定番アプリばかり?

このようなアプリランキングでは、上位のアプリを「常連」が占め、固定化される傾向にあります。スマホの買い換え時などに定番アプリはインストールする機会が多く、どうしてもランキング上位に来てしまうためです。

コロナ禍を挟んだ2019年から2021年の3年間に連続してランクインしたアプリは、PayPay、Amazon Prime Video、YouTube、Instagram、Googleマップ、Gmail、TikTok、メルカリとなっています。これらは日本における定番中の定番アプリといえるでしょう。

一方、常連ばかりのランキングでは面白くないため、新しいアプリにスポットライトを当てる取り組みもあります。たとえばアップルが1年間のベストアプリを発表する「App Store Awards」では、Mac用アプリ部門でNotionのライバルとして注目される「Craft」が受賞しました。

Notionのライバルとして注目の「Craft」(Mac App Storeより)
Notionのライバルとして注目の「Craft」(Mac App Storeより)

ただ、App Store Awardsの受賞アプリはグローバルで共通となっており、日本では馴染みのないアプリも多いため、日本市場に特化したAwardsも見てみたいところです。