【Yahoo!ニュース 個人】1月の月間MVAとMVCが決定

(ペイレスイメージズ/アフロ)

■Yahoo!ニュース 個人、1月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC」も選出しました。厳選5本の記事と1本のオーサーコメント、筆者の受賞コメントをあわせて紹介します。

※※※

1月の月間MVA

「男性保育士」についての「誤解」を解くために、知っておきたい3つのこと(猪熊弘子)

筆者による受賞コメント:オーサーとして初めて執筆した記事で月間MVA賞をいただき、驚くと共に、とても光栄に思っています。「保育」は社会問題として大きく扱われていますが、保育の歴史や変遷、保育の中身については、あまり知られていません。男性保育士への誤解が多いのも、その歴史や変遷を知らないためではないだろうかと思ってこの記事を書きました。明治9(1876)年にはじまり、すでに140年以上の歴史を持つ素晴らしい日本の保育について、これからも多くの方に知っていただきたいと思っています。

猪熊弘子

選出理由:話題になった「男性保育士」について、歴史的背景や業務の専門性を解説し、海外の事例をひいて虐待・性犯罪を防ぐための制度を具体的に提案しています。当事者への取材も行っており、マクロ・ミクロの視点で男性保育士を知ることができる貴重な記事です。

※※※

フェイク・ニュースの氾濫をどうする?英国のニュースの現場で働く人の声は(小林恭子)

筆者による受賞コメント:MVA記事として選んでいただき、大変光栄です!最近大きな注目を浴びる「フェイク・ニュース」について、英国の報道現場でニュースを作る人はどう思っているのかを知りたいと思い、イベントに出かけてみたところ、新鮮な発見がたくさんありました。「ポスト真実」の英国の雰囲気を伝える記事をたくさんの方に読んでいただけて、とてもうれしく思いました。ありがとうございます!

小林恭子

選出理由:嘘のニュースがはびこる時代に、既存のメディアや私たちはどうすべきか。ロンドンで行われたイベントでの議論から、「フェイク・ニュース」をめぐる論点や意見をわかりやすく紹介しています。「事実が二の次でも平気」という風潮への懸念など、筆者を含めたジャーナリストたちの心配や焦燥がよく伝わってくる記事です。

※※※

日本のバスケットボール界よ、脳震盪がすごく危険なことにもっと敏感になれ!(青木崇)

筆者による受賞コメント:この原稿を書いた理由は、バスケットボール界の脳震盪に対する認識の甘さを、皆さんに知ってほしかったから。アスレティック・トレーナーとして様々な現場に立ち会い、研究にも熱心な阿部さゆり氏の多大なる協力があったからこそ完成した記事です。阿部氏、MVAに選んでいただいたYahoo!ニュース 個人編集部の皆さんには、心より感謝します。ありがとうございました。

青木崇

選出理由:スポーツにおける「脳震盪」の危険性については医師などから指摘されていますが、脳震盪やけがをおしてプレーすることがいまだ美意識とされ、称賛されることもあります。日本のバスケットボール界について、脳震盪に対する指針が曖昧であるなどの課題を、他競技やNBAの規定と比較しながら指摘した記事は選手の命を守るための、とても意味ある大切な1本と言えます。

※※※

作品は賞に輝く『この世界の片隅に』。のんは演技賞の選考対象になるべきか?(斉藤博昭)

筆者による受賞コメント:ここで取り上げたトピックに関しては、映画関係者の間でもさまざまな意見があり、この記事の反響でも「のんの演技は絶対に賞に値する」「声優も対象にしたら、山寺宏一さんあたりは毎年ノミネートでしょう」など賛否が分かれました。結果、近年の日本映画におけるアニメの比重を改めて実感することにもなりました。社会問題を提起するというわけではない、このようなエンタメ系の記事を評価していただき、心より感謝しています。

斉藤博昭

選出理由:映画・「この世界の片隅に」で主人公の声を演じたのんは映画賞の選考対象になるべきか、いろいろな視点で考察しています。国内だけでなく海外映画賞での扱いなども紹介し、「声の演技」をどう評価するのか、考えさせられる1本です。

※※※

PPAP等の大量勝手商標出願問題について整理してみる(栗原潔)

筆者による受賞コメント:センシティブな事案なのでどこまで書いてよいものか迷いましたが、既にメディアでオープンになっている情報をまとめて問題提起できたのではないかと思っております。

栗原潔

選出理由:注目を集めた「PPAP」等の無関係企業による商標登録出願問題。模倣犯の発生を考慮し言及を控えていたという筆者が、誤った報道等の広がりを危惧し、正しい情報を伝えるべくあえて発信した貴重な記事です。

※※※

1月の月間MVC

『トランプ氏“日本名指し批判” 政府の反応』の記事へのオーサーコメント(立岩陽一郎)

筆者による受賞コメント:「まだこんなことをしているのか・・・」。それがトランプ大統領の就任前会見翌日の各社のニュースを読んでの感想でした。ネット時代と言われて久しいが、新聞、テレビの記者の意識は変わらない。こうした「作られるニュース」について、そろそろ読者、視聴者と情報を共有した方が良い。そう思って書かせて頂きました。

立岩陽一郎

選出理由:大手メディアの報道が一面的になっていないか警鐘を鳴らすとともに、現地と日本人記者の着目点の差をわかりやすく指摘しています。このニュースに触れる読者に別の視点を与えてくれるコメントになっています。