ドジャースは前日に好リリーフの若手をマイナーリーグへ降格させる
3月31日、ロサンゼルス・ドジャースは、ナビル・クリズマットをメジャーリーグに昇格させた。そして、エメット・シーハンを15日間の故障者リストから60日間の故障者リストへ移し、カイル・ハートをマイナーリーグへ降格させた。マイナーリーグ契約のクリズマットを40人ロースター(メジャーリーグのロースター)と26人ロースター(試合に出場できるアクティブ・ロースター)に入れるため、それぞれの枠を空けた。
クリズマットは、29歳の右投手だ。メジャーリーグ4年目の昨シーズンは、サンディエゴ・パドレスとアリゾナ・ダイヤモンドバックスで計8試合に登板し、13.0イニングで13失点(自責点12)ながら、パドレスで50登板の2022年は、67.1イニングで防御率2.94を記録した。チェンジアップを多投し、ゴロを打たせる投球を持ち味とする。スタットキャストによると、投球の半数前後をチェンジアップが占め、ゴロ率は50%を超えている。
ハートは、25歳の右投手だ。来月30日に26歳の誕生日を迎える。昨年9月にメジャーデビューした。今シーズンは、ここまで2登板。3月30日は、8回表と9回表を完璧に抑え、無死二塁から始まった10回表は、内野ゴロ2本で1点を取られたが、自責点はなし。その後は、ヒットに続き、三塁を守っていたマックス・マンシーのエラーにより、一、三塁となったところで降板した。
2.2イニングで34球を投げたので、連投はさせにくい。クリズマットとの入れ替えは、それが理由ではないかと思われる。
ハートは、メジャーリーグとAAAを行き来することになりそうだ。ただ、ハートと違い、クリズマットのマイナーリーグ・オプションは残っていない。降格させるには、ウェーバーを経由する必要があり、その際、他球団に獲得される可能性もある。
ドジャースのブルペンは、ブルースター・グラテロールとブレイク・トライネンを欠いている。2人とも、復帰は早くて今月中旬だろう。