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エンジェルスのレンドーンが離脱!? 股関節を痛める。過去3年の開幕戦はいずれも先発出場

宇根夏樹ベースボール・ライター
アンソニー・レンドーン(ロサンゼルス・エンジェルス)Mar 3, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 アンソニー・レンドーン(ロサンゼルス・エンジェルス)は、3月3日に股関節を痛めたらしい。いずれもエンジェルスのビート・ライターである、オレンジ・カウンティ・レジスターのジェフ・フレッチャー、MLB.comのレット・ボーリンジャー、ジ・アスレティックのサム・ブラムが、一斉に報じている。

 近年のレンドーンは、怪我が多い。2016~19年はワシントン・ナショナルズで4シーズン続けて135試合以上に出場し、短縮シーズンの2020年もエンジェルスの60試合中52試合でプレーしたものの、2021年以降は――レンドーンだけは短縮シーズンが継続しているかのように――3シーズンとも出場60試合未満にとどまっている。

 もっとも、今回の怪我は深刻なものではなく、3月7日の試合には出場したいと考えている、という。ちなみに、過去3シーズンとも、レンドーンは、三塁手として開幕戦のスターティング・ラインナップに名を連ねている。打順は、4番、3番、4番だ。

 2021~23年の3シーズンは、計148試合で13本塁打と29二塁打、出塁率.338とOPS.701に終わっている。ただ、その前の4シーズン、2017~20年は素晴らしかった。各シーズンのホームランは25本→24本→34本→9本、二塁打は41本→44本→44本→11本、出塁率は.403→.374→.412→.418、OPSは.937→.909→1.010→.915だ。計92本塁打と計140二塁打は、このスパンの35位と4位。出塁率.399とOPS.949は、1500打席以上の138人中、4位と5位に位置した。

 6月初旬に34歳の誕生日を迎えるが、健康さえ維持できれば――それが最も高いハードルになっている気がするものの――4年前までのようなパフォーマンスとはいかずとも、復活の可能性は皆無ではない。パワーはともかく、選球眼は健在だ。昨年は、183打席に立ち、四球率13.7%と出塁率.361を記録した。

 なお、レンドーンが不在の場合は、ルイス・レンヒーフォブランドン・ドゥルーリーのどちらかが三塁、もう一方は二塁、というパターンが多くなりそうだ。他には、マイケル・ステファニックとマイナーリーグ契約の3人、ミゲル・サノーハンター・ドージャーエイレイ・アドリアンザも、三塁を守ることができる。

 サノーについては、こちらで書いた。

「体重を25kg以上減らし、新天地のエンジェルスで再びパワーを発揮!? 3年前と5年前に30本塁打以上」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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