ジャイアンツと契約の三塁手は大学時代のチームメイトからポジションを奪う格好に。誕生日は1日違い
マット・チャップマンは、サンフランシスコ・ジャイアンツの三塁手として、メジャーリーグ8年目を迎える。
ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンらによると、契約は3年5400万ドル。年俸は、2024年が2000万ドル、2025年が1800万ドル、2026年は1600万ドルで、オプト・アウトの権利が2度ついているという。
チャップマンが加わるまで、三塁手の筆頭候補は、J.D.デービスだった。デービスは、内野両コーナーにレフトも守るが、昨年の先発出場は、126試合中105試合が三塁。一塁出場とDH出場は9試合と12試合に過ぎず、レフトの守備にはつかなかった。
昨年のホームランの本数と出塁率は、チャップマンもデービスも、ほとんど変わらない。チャップマンは、トロント・ブルージェイズで17本塁打と出塁率.330。デービスは、18本塁打と出塁率.325を記録した。
だが、デービスが三塁のポジションをキープするチャンスは、皆無に等しい。
昨年の守備スタッツは、チャップマンがDRS+12とOAA+4、デービスは-11と+5(三塁のみ)だ。チャップマンの数値は7シーズンともプラスだが、デービスのプラスは、7シーズン中、昨年のOAAしかない。チャップマンは、2018~19年と2021年に続き、2023年もゴールドグラブを受賞した。
守備だけでなく、パワーにも差がある。チャップマンのシーズン25本塁打以上は、3度を数える。2019年が36本塁打、2021年と2022年はどちらも27本塁打だ。デービスのシーズン本塁打は、2019年の22本が最多。昨年も、長打の本数は58本と42本なので、チャップマンが16本多かった。
彼らの誕生日は、1日しか違わない。チャップマンは、1993年4月28日に南カリフォルニアで生まれた。デービスは、その前日に、北カリフォルニアで産声を上げた。
2人とも、高校からカリフォルニア州立大フラートン校に進み、2014年にプロ入りした。ドラフト順位は、チャップマンが全体25位(オークランド・アスレティックス)、デービスは3巡目・全体75位(ヒューストン・アストロズ)だ。そして、2017年の6月と8月にメジャーデビューした。今年、デービスの年俸は690万ドル。来オフにFAとなる。
ジャイアンツの一塁には、ラモンテ・ウェイドJr.とウィルマー・フローレス、外野の両コーナーには、マイケル・コンフォートとマイク・ヤストレムスキがいる。DHは、こちらも今オフに加入したホルヘ・ソレーアだ。