今永昇太からホームランを打ったドジャースの若手は、開幕ロースターに入るのか。今春は打率.462
3月2日、今永昇太(シカゴ・カブス)は、エキシビション・ゲームに初めて登板し、ロサンゼルス・ドジャースを相手に2.1イニングを投げた。1回裏は3人で終わらせたものの、2回裏は先頭打者から3連続の被安打。シングル・ヒット2本に続き、ホームランを打たれた。その後は、4人とも三振に仕留めた。
今永からホームランを打ったのは、23歳のキューバン、アンディ・パヘズだ。まだ、メジャーデビューはしていない。
昨年は、シーズン序盤に左肩を痛めて手術を受けたため、出場34試合――AAの33試合とAAAの1試合――で3本塁打ながら、その前は、パワーを発揮している。2019年はルーキークラスの63試合で19本塁打、2021年はA+の120試合で31本塁打、2022年はAAの132試合で26本塁打を記録した。新型コロナウイルスのパンデミックにより、2020年は試合が行われなかった。
今春は、ここまでの5試合に出場し、13打数6安打。ホームラン2本とシングル・ヒット2本、三塁打と二塁打を1本ずつ打っている。長打4本は、ドジャースで最も多く、打率.462は、15打席以上の17人のなかで最も高い。
今のところ、パヘズが開幕ロースターに入る可能性は低い。ドジャースの外野は、左から右に、テオスカー・ヘルナンデス、ジェームズ・アウトマン、ジェイソン・ヘイワードが並び、バックアップには、内外野を守るクリス・テイラーとキーケー・ヘルナンデスがいる。
ただ、怪我人が出て、外野手が1人必要ということになった場合、パヘズは有力な候補だろう。2022年は、ライトの守備で14補殺を記録していて、センターを守ることもできる。
また、通常よりも早い、3月20日~21日に韓国で行われる開幕シリーズの出場を見送る選手がいれば、代わりにパヘズがロースターに入り、3月28日のシーズン3試合目の前にマイナーリーグへ戻る、というシナリオも考えられる。