Yahoo!ニュース

体重を25kg以上減らし、新天地のエンジェルスで再びパワーを発揮!? 3年前と5年前に30本塁打以上

宇根夏樹ベースボール・ライター
ミゲル・サノーとハソン・キム Mar 1, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3月1日、「5番・捕手」のローガン・オホッピー(ロサンゼルス・エンジェルス)と「6番・三塁」のミゲル・サノーは、6回表に2者連続ホームランを記録した。

 オホッピーは、正捕手として開幕を迎える。一方、サノーが開幕ロースターに入るかどうかは、まだわからない。エンジェルスとマイナーリーグ契約を交わし、ノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待選手)として、スプリング・トレーニングに参加している。

 サノーは、内野両コーナーを守るパワー・ヒッターだ。2019年に105試合で34本塁打を記録し、2021年は135試合で30本のホームランを打った。2016~17年の両シーズンも、25本塁打以上だ。けれども、怪我が少なくなく、2022年の出場は20試合。そのオフ、ミネソタ・ツインズに年俸1400万ドル(解約金275万ドル)の球団オプションを破棄され、昨年は、どの球団にも在籍していなかった。

 ただ、5月に誕生日を迎えても、年齢はまだ31歳だ。

 また、今年のサノーには、これまでのサノーとは大きな違いがある。MLB.comのレット・ボーリンジャーによると、健康を維持するため、体重を58ポンド(約26.3kg)減らしたという。

 これまでの体重は、公称272ポンド(約123.4kg)だった。この数値からすると、現在は、272ポンド-58ポンド=214ポンド(約97.1kg)ということになる。120kg以上→100kg未満の大減量だ。

 エンジェルスの一塁と三塁には、それぞれ、ノーラン・シャヌエルアンソニー・レンドーンがいる。ただ、サノーのパワーは、彼らを凌ぐ。レンドーンは、サノー以上に怪我が多い。

 サノーの守備はうまくないものの、軽くなって動きがよくなるかもしれない。それに加え、ロン・ワシントン監督の指導を受け、向上する可能性もある。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事