Yahoo!ニュース

本塁打王を2人擁するチームは、ヤンキースとブレーブスとフィリーズとカーディナルスに…メッツも!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)Sep 21, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現在、30チーム中4チームは、本塁打王を獲得したことのある選手を2人擁している。

 ニューヨーク・ヤンキースは、ジャンカルロ・スタントンアーロン・ジャッジが、本塁打王を2度ずつ獲得している。スタントンの本塁打王は、マイアミ・マーリンズ時代だ。セントルイス・カーディナルスは、ノーラン・アレナードがコロラド・ロッキーズで3度とポール・ゴールドシュミットがアリゾナ・ダイヤモンドバックスで1度。フィラデルフィア・フィリーズは、ブライス・ハーパーカイル・シュワーバー。ハーパーは、ワシントン・ナショナルズで本塁打王となった。アトランタ・ブレーブスは、マーセル・オズーナマット・オルソンがそうだ。

 あとは、6チームに1人ずつ。例えば、ロサンゼルス・ドジャースには、2023年のア・リーグ本塁打王、大谷翔平がいる。

筆者作成
筆者作成

 ニューヨーク・メッツは、この人数が2人に増えそうな気配だ。SNY(スポーツネット・ニューヨーク)のアンディ・マルティノとニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンによると、メッツとルーク・ボイトは、マイナーリーグ契約に向け、交渉を進めているという。

 ボイトのシーズン本塁打は、2020年と2022年の22本が最多ながら、その1度目は1チーム60試合の短縮シーズンだった。この年、20本以上のホームランを打った選手は、ヤンキースでプレーしていたボイトしかいなかった。

 昨年、ボイトは、ミルウォーキー・ブルワーズで22試合に出場し、ホームランは打てなかった。その後、ブルワーズ傘下とメッツ傘下のAAAでプレーし、計45試合で15本塁打を記録した。メジャーリーグで発揮できるかどうかはさておき、パワーは失われていない、という見方もできる。現在の年齢は33歳だ。

 ただ、メッツのラインナップに、ピート・アロンゾとボイトの2人が並ぶとは限らない。彼らは、どちらも一塁手だ。現時点におけるボイトの立場は、マーク・ビエントスDJ・スチュワートに次ぐDHの候補、といったところだろう。

 ビエントスは、昨年、メジャーリーグの65試合で9本塁打とAAAの61試合で16本塁打を記録した。スチュワートは、58試合で11本塁打と51試合で16本塁打だ。他には、マイナーリーグ契約のジマン・チェもいる。

 また、ボイトが開幕ロースターに入れず、メッツ傘下のマイナーリーグでプレーし、シーズン途中にメジャーリーグへ昇格した場合、その時点で、アロンゾはメッツにいない可能性もある。

 このままいくと、アロンゾは、来オフにFAとなる。メッツがアロンゾと延長契約を交わせば別だが、そうならず、夏までにポストシーズン進出の望みが潰えれば、トレードでアロンゾを放出しても不思議ではない。さらに、空いた一塁を埋めるためにボイトを昇格させる、ということもあり得る。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事