シーズン10勝以上を継続している投手は、MLB移籍の山本由伸を含めて4人。最長は3年連続
2023年に10勝以上を挙げた投手は、18人を数えた。連続二桁勝利は4人だ。山本由伸(当時オリックス・バファローズ/現ロサンゼルス・ドジャース)、髙橋光成(埼玉西武ライオンズ)、宮城大弥(オリックス)の3人は、3年連続10勝以上。戸郷翔征(読売ジャイアンツ)は、2020~21年に9勝ずつを挙げた後、2年続けて二桁勝利を記録している。
白星あるいは黒星、勝敗つかずは、自身の投球以外の要素にも左右される。とはいえ、1シーズンに10登板未満の投手は、二桁の白星を挙げることはできない。また、先発登板の場合、少なくとも5イニングを投げないと、勝利投手にはなれない。リリーフ投手の二桁勝利も、不可能ではないとはいえ、難しい。
2023年に二桁勝利の投手たちが、直近3年に挙げた白星は、以下のとおり。
山本は、3年続けて15勝以上を記録している。2020年以降のシーズン15勝以上は、他には、2023年に16勝の東克樹(横浜DeNAベイスターズ)しかいない。なお、1チーム120試合の短縮シーズンだった2020年は、14勝の菅野智之(読売)が最多。11人が10勝以上を記録した。
2022年が終わった時点で、二桁勝利のストリークを最も長く継続していたのは、2016~22年に7年連続10勝以上の千賀滉大(当時・福岡ソフトバンク・ホークス/現ニューヨーク・メッツ)だ。千賀は、メジャーリーグ1年目の2023年に12勝を挙げたので、日米を合わせると、8年連続10勝以上を継続中ということになる。
青柳晃洋(阪神タイガース)、則本昂大(東北楽天ゴールデンイーグルス)、伊藤大海(北海道日本ハム・ファイターズ)は、2021~22年に2年続けて二桁の白星を挙げていた。2023年は、8勝、8勝、7勝だった。
3人のうち、青柳は、2023年の登板が20に届かず、その前の2シーズンは2.50未満だった防御率も4.57に上昇した。伊藤の防御率も、2.90→2.95→3.46と推移している。ただ、則本の防御率は、3.17→3.53→2.61だ。この3シーズンのなかでは、2023年の防御率が最も低かったが、白星は最も少なかった。
現在、連続シーズン10勝以上を継続している4人の防御率は、山本が1.39→1.68→1.21、髙橋が3.78→2.20→2.21、宮城が2.51→3.16→2.27、戸郷は(4.27→)2.62→2.38だ。
シーズン二桁本塁打を継続している選手については、こちらで書いた。