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大谷翔平に代わる、エンジェルスの背番号「17」はこの選手。5年前は本塁打も三塁打も二塁打も二桁

宇根夏樹ベースボール・ライター
ハンター・ドージャー Apr 17, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 これまで、ロサンゼルス・エンジェルスの背番号「17」は、大谷翔平だった。今年から、大谷は、ロサンゼルス・ドジャースで背番号「17」のユニフォームを着てプレーする。

 一方、エンジェルスでは、ハンター・ドージャーが背番号「17」を使用するようだ。

 ドージャーは、昨年5月にDFAとされ、FAになることを選ぶまで、カンザスシティ・ロイヤルズでプレーしていた。メジャーリーグ1年目の2016年は背番号「60」だったが、2年目の2018年以降は「17」を背負っていた。インスタグラムとXのハンドル・ネームは、どちらも「@hdozier_17」だ。

 現在の年齢は32歳。内野と外野の両コーナーを守る。2013年のドラフトで全体8位指名を受け、2019年はホームラン26本と三塁打10本と二塁打29本を打ち、打率.279と出塁率.348、OPS.870を記録した。

 この年、長打のいずれも二桁は、ドージャーの他に、エデュアルド・エスコバー(当時アリゾナ・ダイヤモンドバックス)とウィット・メリフィールド(当時ロイヤルズ)しかいなかった。エスコバーは35本塁打と10三塁打と29二塁打、メリフィールドは16本塁打と10三塁打と41二塁打。2人とも、現在はFAだ。

 昨年は2人。ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)が30本塁打と11三塁打と28二塁打、コービン・キャロル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は25本塁打と10三塁打と30二塁打を記録した。

 ただ、ドージャーがエンジェルスの背番号「17」として公式戦に出場するかどうかは、まだわからない。今オフ、ドージャーは、エンジェルスとマイナーリーグ契約を交わした。スプリング・トレーニングには、ノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待選手)として参加する。開幕ロースターに入れなかった場合、そこで退団し、別の球団でメジャーリーグ昇格をめざす可能性もある。

 ドージャーのシーズンOPSは、2019年の.870をピークに、その後は.736→.680→679→.558と推移している。2020年は186打席、2023年は91打席ながら、2021年と2022年の打席数は、2019年と同じく500以上だ。

 ちなみに、大谷とドージャーは、5打席で対戦している。その結果は、4打数0安打。4三振と1四球だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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