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このジャーニーマンの在籍はメジャーリーグ11球団目。広島東洋と千葉ロッテを含めると13球団目

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジェイ・ジャクソン Aug 30, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ジェイ・ジャクソンは、ミネソタ・ツインズに入団するようだ。ファンサイデッドのロバート・マリーが、メジャーリーグ契約で合意、と報じている。

 ジャクソンが在籍するのは、ツインズが延べ11球団目。ミルウォーキー・ブルワーズは、2014年と2019年の2度だ。この他に、広島東洋カープ(2016~18年)と千葉ロッテ・マリーンズ(2020年)にも在籍している。現在の年齢は36歳だ。

 ただ、メジャーリーグの通算登板は、100試合に達していない。2015年はサンディエゴ・パドレスで6登板、2019年にブルワーズで28登板、2021年にサンフランシスコ・ジャイアンツで23登板、2022年にアトランタ・ブレーブスで2登板、2023年はトロント・ブルージェイズで25登板。それらを合計すると、84登板となる。イニングも、まだ二桁の87.1イニングだ。2021年に記録した唯一の先発登板は、オープナーとしてマウンドに上がった。

 ちなみに、広島東洋時代の3シーズンは、175試合に登板し、176.0イニングを投げた。千葉ロッテでは、7登板で7.0イニングだ。なお、千葉ロッテを退団後に在籍したシンシナティ・レッズでは、マイナーリーグの登板も皆無。この年は、新型コロナウイルスのパンデミックにより、マイナーリーグの試合は行われなかった。

 もっとも、今年、メジャーリーグ通算100登板と100イニングに達する可能性はある。それだけでなく、メジャーリーグにおける、1シーズンの登板とイニングの自己最多を塗り替えるかもしれない。

 昨年は、AAAとメジャーリーグを行き来しつつ、どちらでも25試合に登板し、AAAの29.0イニングは防御率6.21ながら、メジャーリーグの29.2イニングは防御率2.12を記録した。サンプル数はわずかだが、スタットキャストによると、スライダーの被打率は、対右打者が.128、対左打者は.091だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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