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今年達成が期待される打者のマイルストーン。中村剛也と秋山翔吾がそれぞれ近づく歴代トップ10は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
秋山翔吾(シンシナティ・レッズ時代)Jul 19, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今年、中村剛也(埼玉西武ライオンズ)は、通算本塁打の歴代トップ10にランクインするだろう。現時点の471本塁打は12位。あと5本を積み上げると、474本塁打の田淵幸一を抜き、476本塁打の金本知憲と並び、10位に位置する。昨年と同じシーズン17本塁打なら、486本塁打の大杉勝男も上回る。

 もっとも、今年中に史上9人目の500本塁打となるかどうかは、微妙なところだ。到達には、あと29本塁打を要する。2019年に30本のホームランを打った後、各シーズンの本数は、9本→18本→12本→17本と推移している。

 500本塁打以上の8人は、到達順に、野村克也(657本)、王貞治(868本)、張本勲(504本)、山本浩司/浩二(536本)、衣笠祥雄(504本)、門田博光(567本)、落合博満(510本)、清原和博(525本)だ。今世紀に入ってから、500本目のホームランを打ったのは、2005年4月の清原しかいない。清原の525本塁打は、20世紀に413本と21世紀に112本だ。

 どちらの世紀も100本塁打以上の選手については、こちらで書いた。

「世紀をまたいだスラッガーたち。20世紀と21世紀にそれぞれ100本塁打以上は8人」

 一方、中村とチームメイトの栗山巧は、400二塁打まであと1本に迫っている。こちらは、史上15人目の到達となる。現役選手では唯一人、栗山より多くの二塁打を打っている坂本勇人(読売ジャイアンツ)は、歴代4位の445本。あと3本で3位の山内和弘/一弘に並び、その次の1本で2位の福本豊に追いつく。歴代最多は、487本の立浪和義だ。坂本は、300本塁打にも、あと12本に近づいている。300本塁打は、昨年8月に到達した中田翔(当時・読売/現・中日ドラゴンズ)が45人目だ。

 また、かつて、中村と栗山とチームメイトだった秋山翔吾(広島東洋カープ)は、あと5本の三塁打を打つと、歴代トップ10に入る。通算70本となり、10位の吉田義男に追いつく。現時点の65本は16位タイだ。新井宏昌川﨑宗則松井稼頭央の3人と並んでいる。

筆者作成
筆者作成

 投手編は、こちら。

「今年達成が期待される投手のマイルストーン。涌井は2000奪三振が目前、250セーブは3人が到達!?」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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