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ブレーブスに新たな内野手が加わり、前エンジェルスのフレッチャーが開幕ロースターに入る可能性は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ルイス・ギヨーメイ Jun 9, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 1月5日、アトランタ・ブレーブスは、ルイス・ギヨーメイと1年110万ドルの契約を交わしたことを発表した。

 ギヨーメイが加入したことで、最も大きな影響を受けるのは、デビッド・フレッチャーではないだろうか。先月、フレッチャーは、2対2のトレードにより、ロサンゼルス・エンジェルスからブレーブスへ移籍し、その5日後に40人ロースターから外された。

 そこまでのフレッチャーの動きについては、こちらで書いた。

「エンジェルスからブレーブスへ移籍のフレッチャーが、マイナーリーグへ降格。どこで開幕を迎えるのか」

 フレッチャーとギヨーメイは、一塁以外の3ポジションを守る。フレッチャーは、レフトとライトの守備についたこともあるが、2021年以降は内野しか守っていない。

 2人とも、2018年にメジャーデビューし、2023年のシーズンが終わるまでは移籍することなく、それぞれ、ロサンゼルス・エンジェルスとニューヨーク・メッツでプレーしてきた。彼らは、年齢も近い。生まれたのは、1994年の5月と9月だ。

 フレッチャーは、通算534試合で打率.277と出塁率.323、16本塁打と29盗塁、OPS.682を記録している。ギヨーメイは、通算334試合で打率.261と出塁率.344、5本塁打と4盗塁、OPS.677だ。右打者と左打者の違いはあるが、ともにパワーはなく、選球眼はギヨーメイが勝る。直近3シーズンの四球率と出塁率は、フレッチャーの990打席が4.5%と.296であるのに対し、ギヨーメイの611打席は11.0%と.345だ。

 開幕ロースターの26人中、控え野手は4人の可能性が高い。捕手1人とセンターを守れる外野手1人に、フレッチャーとギヨーメイという構成もなくはないが、フレッチャーかギヨーメイを外し、一塁と外野両翼を守ることができ、それなりにパワーもある選手をロースターに加えることも考えられる。むしろ、後者のほうがあり得そうな気がする。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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