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ホワイトソックスのローテーションには、韓国で投げた2人が並ぶ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
クリス・フレクセン Sep 17, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今月中旬、シカゴ・ホワイトソックスは、エリック・フェディと2年1500万ドルの契約を交わした。

 今シーズン、フェディは、韓国のNCダイノスで180.1イニングを投げ、奪三振率10.43と与四球率1.75、防御率2.00を記録した。防御率と奪三振率に加え、209奪三振と20勝もトップ。MVPに選ばれた。その前は、2017~22年にワシントン・ナショナルズでプレーし、2021~22年はどちらも125イニング以上ながら、防御率は5.47と5.81だった。

 フェディに続き、こちらは2020年に韓国の斗山ベアーズで投げたクリス・フレクセンも、ホワイトソックスに加わった。12月29日に、USAトゥディのボブ・ナイテンゲールらが1年175万ドルの契約で合意と報じ、翌日、ホワイトソックスがそれを発表した。

 フレクセンは、2017~19年にニューヨーク・メッツで計68.0イニングを投げ、防御率8.07を記録した。韓国に渡った2020年は、116.2イニングで奪三振率10.18と与四球率2.31、防御率3.01。そのオフにシアトル・マリナーズと2年475万ドルの契約を交わし、2021年は179.2イニングで防御率3.61、2022年は137.2イニングで防御率3.71を記録したものの、今シーズンは、マリナーズとコロラド・ロッキーズの計102.1イニングで防御率6.86に終わった。韓国時代と違い、メジャーリーでは奪三振率が低く、2017~19年と2021~23年の7シーズンとも7.00に達していない。

 契約からも窺えるとおり、フェディのローテーション入りは、まず間違いないだろう。一方、フレクセンは、微妙なところだ。現時点では、トップ2がディラン・シースとフェディ、3~4番手はマイケル・コペックマイケル・ソロカ。最後の5番手には、トゥーキー・トゥーサントジャレッド・シュースターをはじめ、フレクセンの他にも数人の候補がいる。

 ちなみに、フェディは2014年のドラフト全体18位、フレクセンは2012年の14巡目・全体440位。来シーズンの年齢(6月30日時点)は、31歳と29歳だ。

 ただ、今年の夏、ホワイトソックスは、トレード市場で売り手に回った。噂が出ているとおり、今オフ、シースのトレードが成立すれば、フレクセンらのチャンスは広がる。開幕ローテーションに、韓国プロ野球を経験した2人が並ぶかもしれない。

 一方、彼らとバッテリーを組む捕手には、マーティン・マルドナードマックス・スタッシコリー・リーに、メジャーデビュー前のエドガー・ケアロがいる。ケアロ以外の3人は、かつて、ヒューストン・アストロズでプレーした。リー以外の3人は、ロサンゼルス・エンジェルスに在籍していたことがある。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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