メッツが今オフ2人目の先発投手をトレードで手に入れる。それでも、山本由伸は欲しい!?
12月20日、ニューヨーク・メッツは、コールマン・クロウをミルウォーキー・ブルワーズに放出し、エイドリアン・ハウザーとタイロン・テイラーを獲得した。
クロウは、今月下旬に23歳となる先発投手だ。まだ、メジャーデビューはしていない。6月のトレードで、エデュアルド・エスコバー(現FA)の交換要員の一人として、ロサンゼルス・エンジェルスからメッツへ移籍した。
ハウザーとテイラーは、先発投手と外野手だ。来シーズンの開幕までに、それぞれ、31歳と30歳の誕生日を迎える。今シーズン、ハウザーは、先発21登板とリリーフ2登板で計111.1イニングを投げ、奪三振率7.76と与四球率2.75、防御率4.12。テイラーは、81試合で打率.234と出塁率.267、10本塁打と9盗塁、OPS.713を記録した。
今オフ、メッツが手に入れた先発投手は、ハウザーが2人目だ。ニューヨーク・ヤンキースからFAになったルイス・セベリーノと、先月下旬に1年1300万ドルの契約を交わした。
セベリーノは、今シーズンこそ89.1イニングで防御率6.65ながら、昨シーズンは102.0イニングで防御率3.18だった。2017~18年は、2シーズン続けて190イニング以上を投げ、防御率2.98と3.39を記録している。ハウザーは、2021年に142.1イニングで防御率3.22。シンカーを軸に、ゴロを打たせる投球を持ち味とする。
現時点で在籍している投手でローテーションを構成すると、千賀滉大、ホゼ・キンターナ、セベリーノ、ハウザー、タイラー・メギルの5人になりそうだ。メギルの枠には、ジョーイ・ルケイシーかホゼ・ブートーが入るかもしれない。
デビッド・ピーターソンは、先月初旬に腰の手術を受け、復帰は6月になる見込みだが、人数は足りる。ただ、メッツが山本由伸から手を引くことはないだろう。
今シーズンのスタッツは、以下のとおり。
千賀、キンターナ、セベリーノが揃って好投し、三本柱を形成する可能性も、なくはない。とはいえ、このままの顔ぶれでは、ポストシーズン進出をめざすチームのローテーションとしては、物足りない気がする。
また、今シーズン、千賀が中4日で投げたのは、3試合だけ。他は、中5日以上だった。この登板間隔を維持するのであれば、6人の先発投手が必要になる。
山本の登板間隔は、中6日かそれよりも長かったので、5人よりも6人のローテーションのほうが、うまくいくかもしれない。