エンジェルスにゲレーロが加わる。2年前の本塁打王ではなく、昨年は千葉ロッテで投げたハードボーラー
ロサンゼルス・エンジェルスは、タイロン・ゲレーロとマイナーリーグ契約を交わしたようだ。MLB.comのフランシス・ロメロが、Xで報じている。
ゲレーロがメジャーリーグで投げたのは、2019年が最後だ。そのオフにマイアミ・マーリンズから移ったシカゴ・ホワイトソックスでは、昇格することなく、2021年の夏に解雇された。昨シーズンは、千葉ロッテ・マリーンズで49登板。今シーズンは、シンシナティ・レッズのAAAで20試合に投げ、6月中旬に解雇。その後は、メキシカン・リーグで8試合に登板した。来年1月に、33歳の誕生日を迎える。
メキシカン・リーグでは、7.2イニングで与四球ゼロながら、制球難が解消したと判断するには、サンプル数が少なすぎる。AAAでは、22.2イニングで22人を歩かせている。その一方で、最速100マイルを超える速球は健在だ。エンジェルスでメジャーリーグに昇格すれば、ベン・ジョイスとの「100マイル・リレー」が実現するかもしれない。
スタットキャストによると、ゲレーロがメジャーリーグで記録した最速は104.0マイルだ(2016年と2018~19年の3シーズン中、2016年のデータはなし)。今シーズンがメジャーリーグ1年目のジョイスは、103.2マイルの2球が最も速かった。
なお、2年前に本塁打王を獲得したブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)も、タイロンと同じ「Guerrero」だが、ゲレーロJr.はドミニカン、タイロンはコロンビアンだ。
エンジェルスでは、これまでに2人のゲレーロ、どちらもドミニカンのマリオ・ゲレーロとブラディミール・ゲレーロがプレーしている。それぞれのエンジェルス時代は、マリオが1976~77年、ゲレーロJr.の父は2004~09年だ。
また、日本プロ野球でプレーしたゲレーロは、見落としがなければ、アレックス・ゲレーロとタイロンの2人。キューバンのアレックスは、中日ドラゴンズ(2017年)と読売ジャイアンツ(2018~19年)で計71本塁打。2017年は、35本のホームランを打ち、本塁打王を獲得した。