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大谷翔平のメジャーリーグ1年目、2018年にエンジェルスでプレーした選手たちは、今どこにいるのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
アンドルー・ヒーニー(テキサス・レンジャーズ)Nov 3, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、2018年から2023年まで、ロサンゼルス・エンジェルスでプレーした。その1年目に、エンジェルスのユニフォームを着てメジャーリーグの試合に出場した選手は、大谷を含め、57人を数える。

 今シーズン、メジャーリーグ、傘下のマイナーリーグ、国内の独立リーグ、メキシカン・リーグ、日本プロ野球、韓国プロ野球、台湾プロ野球のいずれかでプレーしたのは、見落としがなければ、57人中27人だ。あとの30人のなかには、ENEOS野球部の田澤純一もいる。田澤は、メジャーリーグ時代の最後、2018年9月に、エンジェルスで9試合に登板した。

筆者作成
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 マイク・トラウトテイラー・ウォード、大谷、デビッド・フレッチャーハイメ・バリーアの5人は、今シーズンもエンジェルスでプレーしたが、今オフ、そこから3人が退団した。FAになった大谷は、ドジャースに入団。フレッチャーは、今月初旬のトレードで、マックス・スタッシとともにアトランタ・ブレーブスへ移った。バリーアは、10月中旬に降格を拒んでFAになることを選び、今月初めにクリーブランド・ガーディアンズとマイナーリーグ契約を交わした。現在もエンジェルスにいるのは、トラウトとウォードの2人、ということになる。

 移籍後のフレッチャーについては、こちらで書いた。

「エンジェルスからブレーブスへ移籍のフレッチャーが、マイナーリーグへ降格。どこで開幕を迎えるのか」

 また、今シーズン、カンザスシティ・ロイヤルズ傘下のマイナーリーグで投げたジャスティン・アンダーソンは、先月下旬、マイナーリーグ契約でシカゴ・ホワイトソックスに入団した。来シーズン、アンダーソンとスタッシは、5年ぶりにバッテリーを組むかもしれない。スタッシは、エンジェルスからブレーブスへ移った直後、今オフ2度目のトレードにより、ブレーブスからホワイトソックスへ移った。ちなみに、2018年にエンジェルスでプレーした57人に、スタッシは含まれない。エンジェルスに加入したのは、2019年の夏だ。

 エンジェルス以外の選手として、今シーズン、メジャーリーグでプレーした4人のうち、ワールドシリーズ優勝メンバーとなったアンドルー・ヒーニーは、年俸1300万ドルの選手オプションを行使し、テキサス・レンジャーズに残った。今シーズンは、147.1イニングで防御率4.15。ポストシーズンでは、先発としてもリリーフとしても登板し、ワールドシリーズの第4戦は、初回から5イニングを投げて1点しか取られなかった。上の写真は、優勝パレードの一場面だ。

 キーナン・ミドルトンコール・カルフーンマーティン・マルドナードの3人は、FA市場に出ている。ミドルトンとマルドナードの新たな球団は、遅かれ早かれ決まるだろう。今シーズン、ミドルトンは、51登板の50.2イニングで奪三振率11.37と与四球率4.09、防御率3.38を記録した。マルドナードに関しては、若い捕手のバックアップや手本、あるいは指南役として、欲しがる球団は少なくないと思われる。一方、カルフーンは、球団が見つかるにしても、マイナーリーグ契約の可能性が高そうだ。ここ3シーズンは、219試合で打率.210と出塁率.272、23本塁打、OPS.622。マルドナードより1歳下とはいえ、来シーズンの年齢は36歳だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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