エンジェルスのコーチ3人が揃って同じ球団へ移籍する。この動きに理由はあるのか
11月7日、シカゴ・ホワイトソックスは、来シーズンのコーチング・スタッフを発表した。
彼らのうち、アシスタント投手コーチのマット・ワイズ、打撃コーチのマーカス・テームズ、一塁/外野コーチのジェイソン・ブージュワ、キャッチング・コーチのドルー・ビューテラ、コーチのグレイディ・サイズモアは新任だ。
ワイズ、テームズ、ビューテラの3人は、ロサンゼルス・エンジェルスからホワイトソックスへ移った。エンジェルスでは、それぞれ、投手コーチ、打撃コーチ、キャッチング・コーチを務めていた。
もっとも、ホワイトソックスが彼らをスタッフに加えたのは、エンジェルスからFAになった大谷翔平を手に入れるための布石ではないはずだ。旧知のコーチが3人いても、大谷が球団を選ぶ決め手にはならないだろうし、ホワイトソックスが大谷との契約に乗り出すとも思えない。
3人がエンジェルスからホワイトソックスへ移ったのは、単なる偶然かもしれない。ただ、3人とも、エンジェルスよりもいい環境や条件を求めていて、ホワイトソックスの需要とマッチした可能性はある。また、まだ決まっていないエンジェルスの新監督がコーチ陣を一新するかもしれず、そうなる前に動いたということも考えられる。
ワイズと投手コーチのイーサン・カッツは、エンジェルス傘下のマイナーリーグでコーチを務めていた時期が重なっている。ビューテラとペドロ・グリフォール監督は、2015~18年のカンザスシティ・ロイヤルズで、捕手とコーチの間柄だった。グリフォールは、メジャーリーグではプレーしていないが、こちらも元捕手だ。
なお、エンジェルスの内野コーチ、ベンジー・ギルは、エンジェルスだけでなく、サンディエゴ・パドレスの監督候補にも名前が挙がっている。サンディエゴ・ユニオン-トリビューンのケビン・エイシーによると、すでにパドレスの面接を受けたという。