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千賀滉大と吉田正尚のうち「選手が選ぶ新人王」のファイナリストは千賀だけ。大谷翔平は2部門に登場

宇根夏樹ベースボール・ライター
千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)Sept. 14, 2023(写真:REX/アフロ)

 10月17日、プレーヤーズ・チョイス・アウォーズのファイナリストが発表された。

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」とア・リーグの「アウトスタンディング・プレーヤー・アウォード」に名を連ねている。

 前者のファイナリストは、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)とムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)と大谷。後者のファイナリストは、ヤンディ・ディアズ(タンパベイ・レイズ)とコリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ)と大谷だ。

 大谷が「アウトスタンディング・プレーヤー・アウォード」を受賞するのは、まず間違いない。注目は、両リーグで1名の「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」だ。受賞者は、大谷とアクーニャJr.のどちらかではないだろうか。

 また、千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)は、コービン・キャロル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)とスペンサー・スティーアー(シンシナティ・レッズ)とともに、ナ・リーグの「アウトスタンディング・ルーキー・アウォード」のファイナリストとなっている。ただ、受賞するのは、千賀とスティーアーではなく、キャロルのはずだ。

 一方、ア・リーグの「アウトスタンディング・ルーキー・アウォード」のファイナリストに、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)の名前はない。ファイナリストは、ガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)とジョシュ・ヤング(レンジャーズ)に、吉田のチームメイトであるトリスタン・カーサスだ。

 三塁と遊撃を守るヘンダーソンは、打率.255と出塁率.325、28本塁打と10盗塁、OPS.814。三塁手のヤングは、打率.266と出塁率.315、23本塁打と1盗塁、OPS.782。一塁手のカーサスは、打率.263と出塁率.367、24本塁打と0盗塁、OPS.857。ヘンダーソンとカーサスは、甲乙つけ難い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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