アルバレスはこのポストシーズンで早くも6本塁打。7本以上の10人はワールドシリーズで優勝したのか
10月16日、ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)は、2回裏と8回裏にホームランを1本ずつ打った。この2本塁打は、今年のポストシーズンの5本目と6本目だ。
1度のポストシーズンに、今年のアルバレスより多くのホームランを打った選手は、10人しかいない。2020年のランディ・アロザレイナ(タンパベイ・レイズ)が10本塁打。2002年のバリー・ボンズ、2004年のカルロス・ベルトラン、2011年のネルソン・クルーズ、2020年のコリー・シーガー(当時ロサンゼルス・ドジャース/現テキサス・レンジャーズ)が8本塁打。2002年のトロイ・グロス、2008年のB.J.アップトン、2009年のジェイソン・ワース、2015年のダニエル・マーフィー、2017年のホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)は7本塁打だ。
昨年のポストシーズンは、フィラデルフィア・フィリーズの3人、ブライス・ハーパー、カイル・シュワーバー、リース・ホスキンスの6本塁打が最も多かった。今年のアルバレスは、すでに彼らの本数に並んでいる。
現時点のアストロズは、ディビジョン・シリーズの4試合とリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ最初の2試合、ポストシーズン計6試合を終えたところだ。アルバレスが各試合で打ったホームランは、2本、1本、1本、0本、0本、2本。前年までは、ポストシーズン通算47試合で6本塁打だった。2019年が18試合で1本塁打、2021年が16試合で2本塁打、昨年は13試合で3本塁打だ。
ただ、今年のアルバレスは、2004年のベルトランに続き、1度のポストシーズンで7本以上のホームランを打ちながら、その年のワールドシリーズでプレーできなかった、2人目の選手になりかねない。アストロズは、ここまでのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの2試合とも、レンジャーズに黒星を喫している。
1度のポストシーズンで7本塁打以上を記録し、その年にワールドシリーズ優勝を味わった選手も、多くはない。10人のうち、2002年のグロス、2017年のアルトゥーベ、2020年のシーガーの3人にとどまる。
昨年のフィリーズも、ワールドシリーズで敗退した。
ちなみに、昨年のワールドシリーズでフィリーズを倒したアストロズには、ポストシーズンで10試合以上に出場した選手が8人いた。彼らのうち、アルバレスを含む6人はポストシーズンで2本塁打以上ながら、あとの2人はホームランを打たなかった。その2人は、アルトゥーベとマーティン・マルドナードだ。
アルトゥーベは、2017年と2022年にワールドシリーズ優勝メンバーとなっている。この両年にポストシーズンで打ったホームランは、それぞれ、7本と0本だ。今年のポストシーズンは、ここまで1本塁打。ディビジョン・シリーズ第1戦の1打席目――今年のポストシーズン初打席――に打ったホームランしかない。