防御率2.36ながらシーズン4度目の降格。元・広島東洋&千葉ロッテのリリーフ投手は行ったり来たり
9月11日、トロント・ブルージェイズは、リリーフ投手のエリック・スワンソンを故障者リストから復帰させ、入れ替わりにリリーフ投手のジェイ・ジャクソンをAAA降格とした。
かつて、広島東洋カープ(2016~18年)と千葉ロッテ・マリーンズ(2020年)で投げた、あのジャクソンだ。
今シーズン、ジャクソンは、23登板で26.2イニングを投げ、防御率2.36を記録している。前の投手が塁上に残していった走者4人は、いずれも生還させていない。
けれども、5月5日にAAAから昇格後、ずっとメジャーリーグにいたわけではない。ジャクソンは、AAAとメジャーリーグを行ったり来たりしている。今回の降格は、4度目だ。
防御率は低く、与四球率2.70も悪くはないものの、奪三振率8.44はリリーフ投手としては高くなく、多くのゴロを打たせているわけでもない。こういったことが、ブルージェイズのブルペンに不可欠な存在にはなっていない理由だと思われる。
年齢は35歳だが、ジャクソンは、マイナーリーグ・オプションが残っていて、サービス・タイム(メジャーリーグ在籍日数)も少ない。
その一方で、AAAの22登板は、26.0イニングを投げて防御率6.58ながら、奪三振率12.81と与四球率2.42を記録している。
9月11日を終え、ブルージェイズは、ワイルドカードの2番手にいる。2番手から4番手までの差はほとんどなく、ポストシーズンへ進めるとは限らないが、進出できたとしても、ジャクソンがポストシーズンのロースターに入れるかどうかは微妙なところだろう。現時点では、入れない可能性のほうが高そうだ。
なお、マイナーリーグ・オプションがあっても、ウェーバーを経由せずに降格させることができるのは、1シーズンに5度までだ。