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この選手の「月間40安打以上&10盗塁以上」は球団史上延べ5人目。過去4人はイチローとイチローと…

宇根夏樹ベースボール・ライター
フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)Aug 27, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月27日、フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)は、シングル・ヒットとホームランを1本ずつ打った。今月の打率と出塁率は.410(100打数41安打)と.459、長打はホームラン6本と二塁打9本だ。盗塁も11を数える。

 ESPNスタッツ&インフォによると、マリナーズで月間40安打以上&10盗塁以上は、史上延べ5人目。それまでの4人は、いずれもイチローだという。

 2001年5月の47安打&12盗塁、2002年5月の44安打&11盗塁、2003年6月の44安打&10盗塁に、2007年5月の46安打&13盗塁がそうだ。

 イチローは、メジャーリーグで月間40安打以上を24度記録している(3月と4月、9月と10月は、それぞれ1ヵ月として計算)。いずれもマリナーズ時代で、そのうちの5度は50安打以上。月間二桁盗塁は10度。こちらは、マリナーズで9度とニューヨーク・ヤンキースで1度だ。

 イチローとフリオは、どちらも外野手ながら、左打者と右打者であるだけでなく、打者としてのタイプも異なる。イチローは、2001年から2012年の夏までマリナーズでプレーし、99本塁打を記録した(マリナーズへ戻った2018~19年は、計17試合で0本)。フリオは、今シーズンがメジャーリーグ2年目だが、すでに51本のホームランを打っている。

 それについては、こちらで書いた。

「J-RODがA-RODの記録を更新。「デビューから256試合で50本塁打」はマリナーズ史上最速」

 昨シーズン、マリナーズは21年ぶりにポストシーズンへ進み、フリオは新人王を受賞した。

 今シーズン、マリナーズは7月末の時点で地区首位のテキサス・レンジャーズと5ゲーム差の4位にいたが、現在は地区首位に位置する。今月は、ここまで19勝5敗。25日にレンジャーズと並び、27日の白星(とレンジャーズの黒星)により、今シーズン初の単独首位に立った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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