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この選手のシーズン25本塁打到達はチーム5人目。「30本塁打クインテット」結成なら史上2組目

宇根夏樹ベースボール・ライター
マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)Aug 21, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月21日、マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)は、1打席目と2打席目にホームランを打った。シーズン25本目と26本目だ。

 ブレーブスでは、オズーナの前に4人が25本塁打に到達している。現時点の本数は、マット・オルソンが43本、オースティン・ライリーが29本、オジー・オールビースロナルド・アクーニャJr.は28本だ。

 ESPNスタッツ&インフォによると、8月が終わるまでにチームメイトの5人がそれぞれ25本塁打以上は、2019年のミネソタ・ツインズに続き、史上2チーム目だという。

 4年前、ツインズの5人は、史上初の「30本塁打クインテット」を結成した。ネルソン・クルーズが41本、マックス・ケプラーが36本、ミゲル・サノーが34本、エディ・ロザリオが32本、ミッチ・ガーバーは31本だ。

 ちなみに、5人のうち、現在もツインズにいるのはケプラーだけ。ロザリオはブレーブス、ガーバーはテキサス・レンジャーズでプレーしている。今シーズン、ロザリオは19本塁打。ブレーブスでは、7番目の本数だ。25本塁打以上の5人と20本塁打のショーン・マーフィーに次ぐ。

 25本塁打に到達しているブレーブスの5人中、30本塁打以上はオルソンしかいないが、あとの4人も30本塁打まで4本以下だ。ブレーブスは、124試合を終えたところ。ここから、レギュラーシーズンが終わるまでに、38試合を行う。

 史上2組目の「30本塁打クインテット」が結成される可能性は、かなり高いのではないだろうか。オールビースは、8月13日に左の太腿裏を痛め、故障者リストに入っているが、今週中に復帰できそうだ。また、5人とも、過去に30本塁打以上のシーズンがある。

 なお、2019年のツインズは、チーム本塁打の新記録も樹立した。こちらは、307本だ。今シーズンのブレーブスは、ここまで237本塁打。124試合で237本塁打を162試合に換算すると、309~310本となる。

「30本塁打クインテット」より1人少ない「30本塁打カルテット」は、こちらにリストを掲載した。

「「30本塁打カルテット」を超え、史上初の「30本塁打クインテット」誕生」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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