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エンジェルスの併殺デュオはともに22歳の新人、ソトとネトになる!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
リバン・ソト(ロサンゼルス・エンジェルス)Sep 27, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 アンソニー・レンドーン(ロサンゼルス・エンジェルス)は、故障者リストに入る可能性が高そうだ。5月13日の試合中に左足付け根の張りを訴えて交代し、翌日は出場しなかった。5月14日の試合後、エル・エクストラ・ベースのダニエル・アルバレス-モンテスは、エンジェルスが内野手のリバン・ソトを再昇格させる、と報じた。

 オレンジ・カウンティ・レジスターのジェフ・フレッチャーは、ファンがツイートした「そうすると、ジオが三塁でソトは二塁?」という問いに対し、三塁がジオ・アーシェラ、遊撃がザック・ネト、二塁がルイス・レンヒーフォかソト、一塁はブランドン・ドゥルーリー(4~6日後にはジャレッド・ウォルシュ?)と予想している。

 ソトは、22歳のベネズエランだ。来月下旬に23歳となる。昨年9月にメジャーデビューし、18試合で打率.400と出塁率.414、1本塁打を記録した。ただ、ソトのセールス・ポイントは、打撃ではなく、遊撃と二塁の守備にある。マイナーリーグでは、通算414試合で打率.242と出塁率.338、14本塁打。今シーズンも、AAAとAAの計30試合で打率.170と出塁率.343に過ぎず、ホームランは打っていない。

 先月中旬から、エンジェルスの遊撃は、ネトが守っている。こちらも22歳。出身はフロリダ州マイアミだ。

 ソトが昇格し、二塁を守れば、ラストネームの相似はさておき、22歳のルーキー2人による併殺デュオとなる。今シーズン、ネトはAA、ソトはAAAで開幕を迎え、ネトがメジャーデビューした後、ソトはAAAからAAへ移ったので、2人はチームメイトとして過ごしてはしていない。だが、昨シーズンは、8月から9月にかけて――ネトがA+からAAへ移り、ソトがAAからメジャーリーグへ昇格するまで――AAで併殺デュオと三遊間デュオを形成した。どちらのデュオも、ネトが遊撃を守った。

 なお、エンジェルス傘下のAAAでは、27歳のマイケル・ステファニックが、34試合で打率.352と出塁率.459、1本塁打を記録している。また、AAにいる、21歳のカイレン・パリスは、31試合で打率.239と出塁率.390、9本塁打だ。パリスは盗塁も多く、10を数える。今シーズン、ステファニックは二塁、パリスは遊撃と二塁を守っている。

 一方、デビッド・フレッチャーは、AAAの20試合で打率.231と出塁率.315、0本塁打。開幕からAAAでプレーしている、アンドルー・ベラスケスのスタッツも、フレッチャーとそう変わらず、こちらは今月上旬から故障者リストに入っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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