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WBCで日本人選手が打ったホームランは計33本。多村、中田、筒香は3本ずつ。内川と松田は2大会連続

宇根夏樹ベースボール・ライター
中田翔 MARCH 12, 2017(写真:アフロスポーツ)

 これまでのWBCで日本人選手が打ったホームランは、計33本を数える。2006年が10本、2009年が4本、2013年が8本、2017年は11本だ。

 ホームランを打った選手は20人いて、彼らのうち、半数の10人は2本以上を記録している。多村仁中田翔筒香嘉智は3本、西岡剛福留孝介村田修一内川聖一阿部慎之助松田宣浩山田哲人は2本だ。内川は2009年と2013年、松田は2013年と2017年に1本ずつ打った。

筆者作成
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 計33本のうち6本は、2013年3月10日にオランダと対戦した試合に集中している。鳥谷敬の先頭打者ホームランを皮切りに、2回表に松田と内川、3回表に稲葉篤紀、4回表に糸井嘉男が続き、7回表には坂本勇人のグランドスラムも飛び出した。

 その翌々日に再びオランダと対戦した試合では、阿部が2回裏に2本のホームランを打っている。2013年に日本が行った7試合中、ホームランが出たのはこの2試合だけ。他の5試合は、ホームランがなかった。

 阿部の2本塁打から4年後の同じ日に、中田が打ったホームランを含め、対オランダは計9本塁打だ。これは、対韓国の計7本塁打を上回る。他は、対中国が6本、対キューバが4本、対オーストラリアと対USAが2本ずつ、対台湾、対メキシコ、対イスラエルは各1本だ。キューバの投手からの3本目と4本目は、2017年3月14日の試合で、山田が1回裏と8回裏に打っている。

 連続アーチは1度。2006年の最初の試合で、5回表に、2番の西岡と3番の福留が続けて打った。先頭打者ホームランは3本。2006年にイチロー、2013年に鳥谷、2017年に山田が記録している。

 なお、こちらでは、WBC出場の多い選手について書いた。

「日本人選手の「WBC最多出場」は3度。他国には過去4度とも出場し、今年5度目となりそうな選手も」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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