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ルーキー史上3人目の「25-25」に続き、2人目の「30-30」も達成できるのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)Sep 14, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月14日、フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)は、1回裏にシーズン26本目のホームランを打ち、死球で出塁した5回裏にシーズン25度目の盗塁を記録した。上の写真は、その直後だ。

 ロドリゲスは、今シーズンの開幕戦でメジャーデューした。ナ・リーグとア・リーグにおいて、ルーキーのシーズン――メジャーリーグ1年目とは限らない――に20-20を記録した選手は、13人を数える。12人目がロドリゲス、13人目はボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)だ。それについては、今月初旬に「ルーキーの「20-20」は今年2人目。続いて3人目も!? 前年までは史上11人」で書き、それぞれのスタッツも掲載した。

 20-20に続き、25-25に達したルーキーは、ロドリゲスが3人目。最初の2人は、2007年に32本塁打と27盗塁のクリス・ヤングと、2012年に30本塁打と49盗塁のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。数値からわかるとおり、10年前のトラウトは、さらに上の30-30も達成した。

 30-30まで、ロドリゲスは、あと4本塁打と5盗塁だ。マリナーズのレギュラーシーズンは、20試合が残っている。最近のペースからすると、30-30の鍵となるのは、ホームランよりも盗塁だろう。8月23日以降の20試合で7本のホームランを打っているのに対し、このスパンの盗塁は2にとどまっている。

 なお、ルーキーの枠を外した場合、ベースボール・アルマナックによると、30-30は、延べ65人が達成している(40-40を含む)。昨シーズンは、セドリック・マリンズ(ボルティモア・オリオールズ)が30本塁打と30盗塁を記録した。今シーズン、25-25に到達している選手はロドリゲスしかいないものの、アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)が25-25に近く、9月13日の時点で25本塁打と24盗塁を記録している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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