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今世紀の本塁打ランキング。1位は697本のプーホルス、2位は521本。300本以上は35人

宇根夏樹ベースボール・ライター
アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス)Sep 11, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月11日、アルバート・プーホルス(現セントルイス・カーディナルス)は、通算697本目のホームランを打ち、前日に並んだアレックス・ロドリゲスを抜き、歴代単独4位に浮上した。上にいる3人は、762本のバリー・ボンズ、755本のハンク・アーロン、714本のベーブ・ルースだ。

 今世紀に限ると、プーホルスは、誰よりも多くのホームランを記録している。2001年の開幕戦でメジャーデビューし、4試合目に最初のホームランを打った。

筆者作成
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 今世紀に入ってから、300本以上を記録した選手は、35人を数える。そのうちの14人は、20世紀(~2000年)にデビューした。あとの21人は、21世紀(2001年~)だ。

 373本のジャンカルロ・スタントン(現ニューヨーク・ヤンキース)、344本のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)、315本のポール・ゴールドシュミット(現カーディナルス)は、2010年以降にデビューしている。

 また、この3人と同じ現役選手では、2013年にデビューしたノーラン・アレナード(現カーディナスカーディナルス)と2010年にデビューのフレディ・フリーマン(現ロサンゼルス・ドジャース)が、300本まで10本以内に迫っている。アレナードはあと3本、フリーマンは10本だ。

 なお、世紀ではなくディケイドで区切ると、プーホルスは、2000年代(2000~09年)と2010年代(2010~19年)のどちらも、トップではない。2000年代の366本は3位、2010年代の290本は4位。それぞれの1位は、435本のロドリゲスと346本のネルソン・クルーズ(現ワシントン・ナショナルズ)だ。ただ、2つのディケイドで4位以内は、他のディケイドを含めても、プーホルスしかいない。

 ちなみに、今年が3年目となる2020年代のトップ3は、103本のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、87本の大谷翔平(エンジェルス)、86本のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)だ。

 1920年代から2010年代まで、各ディケイドの本塁打トップ10については、こちらで書いた。

「【ディケイド本塁打トップ10】1920年代はルースがトップ。プーホルスは2つのディケイドで4位以内」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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