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トラウトの「6試合連続ホームラン」は歴代9位タイ。最長まであと2試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
M.スタッシ(左)とM.トラウト/後ろはM.マルドナード Sep 10,2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月4日から10日まで、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)は、6試合続けてホームランを打っている。

 これは、エンジェルスの新記録だ。1977年にボビー・ボンズが記録した、5試合連続本塁打を上回った。トラウト自身の最長は、それまで、2017年と2019年の4試合連続本塁打だった。

 また、6試合連続本塁打は、ナ・リーグとア・リーグにおける、歴代9位タイに位置する。それよりも長いのは、8試合連続の3人、1956年のデール・ロング、1987年のドン・マッティングリー、1993年のケン・グリフィーJr.に、7試合連続の5人、2002年のジム・トーメイ、2004年のバリー・ボンズ、2006年のケビン・メンチ、2018年のケンドリース・モラレス、2021年のジョーイ・ボトー(シンシナティ・レッズ)だ。

 エンジェルスは、9月11日にヒューストン・アストロズと対戦した後、12日から14日までクリーブランド・ガーディアンズと3試合を行う。

 また、トラウトは、シーズン本塁打を34本とし、チームメイトの大谷翔平に1本差をつけ、ア・リーグ単独2位に浮上した。これを書いている時点のリーグ・トップ5は、55本のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、34本のトラウト、33本の大谷、31本のヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)、30本のアンソニー・リゾー(ヤンキース)だ。

 トラウトがジャッジに追いつくことはないだろうし、自己最多の45本(2019年)にも届かない可能性は高いが、3度目の40本以上はあり得る。2015年に、トラウトは41本のホームランを打っている。ここから、あと6本を積み上げ、シーズン40本に到達すると、通算本塁打は350本となる。

 なお、本塁打王を獲得したことはなく、リーグ2位も2019年の1度だけ。この年は、9月5日に45本目のホームランを打ち、その時点では2位のホルヘ・ソレーア(当時カンザスシティ・ロイヤルズ/現マイアミ・マーリンズ)に5本差をつけていたが、トラウトは7日の出場を最後にシーズンを終えた。そして、16日にソレーアに並ばれ、28日に追い越され、最終的には3本差をつけられた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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