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ジャッジが54本目のホームランを打ち、歴代20位に並ぶ。あと5本でトップ10入り。残りは27試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Sep 5, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月5日、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、シーズン54本目のホームランを打った。その前の2本は、9月3日と4日に1本ずつ。4月28日~5月1日と7月28日~30日に続き、今シーズン3度目となる、出場3試合連続ホームランだ。

 8月13日から21日までは、9試合続けてホームランが出なかった。けれども、そこから、ジャッジは再び打ち始めた。8月22日以降の13試合で8本塁打、29日以降の7試合で5本塁打を記録している。

 シーズン54本塁打は、歴代20位タイ。2007年のアレックス・ロドリゲスや2010年のホゼ・バティスタら、7人と並んだ。日本プロ野球と違い、シーズン55本塁打の選手はいないので、ジャッジは次のホームランで単独20位に浮上し、他の7人は21位タイとなる。ここから5本塁打を積み上げ、シーズン59本とすれば、トップ10入りだ。1921年のベーブ・ルースと2017年のジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ/現ヤンキース)とともに、歴代9位タイに位置する。

筆者作成
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 トップ10どころか、ジャッジは、トップ5やトップ3にランクインしてもおかしくない。ヤンキースは、135試合を終えたところだ。MLB.comのサラ・ラングスによると、在籍するチームが135試合を終えた時点で54本塁打は、1921年のルースと1998年のマーク・マグワイアと同じ。彼らの上には、135試合で57本塁打の2人、1999年のサミー・ソーサと2001年のバリー・ボンズしかいないという。この4人中3人は、シーズン63本塁打以上を記録している。1921年のルースは59本塁打だが、この年のヤンキースは153試合。現在と比べると、9試合少ない。

 レギュラーシーズンが終わるまでに、ヤンキースはあと27試合を行う。直近の27試合に、ジャッジが打ったホームランは11本だ。このスパンは8月7日~9月5日なので、そこには、続けてホームランなしの9試合が含まれている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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