エンジェルスの売却価格は、メッツの24億7500万ドルを超え、史上最高額となるのか
2年前の秋、ニューヨーク・メッツは、フレッド・ウィルポンからスティーブ・コーエンに売却された。この時の価格は、24億7500万ドルだ。24億ドルという説もあるが、どちらにせよ、2012年5月にグッゲンハイム・ベースボール・マネージメントがロサンゼルス・ドジャースを購入した際の21億5000万ドル(あるいは20億ドル)を上回った。ESPNのジェフ・レグワルドによると、今年、NFLのデンバー・ブロンコスが46億5000万ドルで売買されるまでは、メッツの24億7500万ドルが北米プロ球団の最高額だったという。
ブロンコスはさておき、ロサンゼルス・エンジェルスの売却価格は、メジャーリーグ史上最高額を更新してもおかしくない。少なくとも、ドジャースの売却価格は超えるのではないだろうか。
メッツやドジャースと同じく、エンジェルスもビッグ・マーケットに本拠を構える。アナハイムは、ロサンゼルスからそう遠くない。雨天順延がほとんどないことも、プラスだろう。また、ドジャースの売買は、今から10年前のことだ。当時、フォーブスは、ドジャースの資産価値を8億ドルと算定していた。今年3月には、エンジェルスの資産価値を22億ドルとしている。
ただ、来シーズンが始まるまでにエンジェルスの新オーナーが誕生するかどうかは、まだわからない。
ワシントン・ポストのバリー・サルーガが、ワシントン・ナショナルズのオーナーが球団の売却を検討している、と報じたのは、今年4月だ。以来、購入者の噂は出ているものの、まだ売却には至っていない。売却は順番どおりでなくても構わないが、エンジェルスは、ナショナルズよりも数ヵ月遅くスタートを切った。2球団が同時に売りに出ていることで、状況が複雑になり――例えば、ナショナルズとエンジェルスのどちらかを購入できればいいという人物がいるかもしれない――売却の時期がずれ込むことも考えられる。