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マーシュと交換にエンジェルスが獲得した捕手は大当たり!? 移籍後5試合で4本塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
どちらも25歳未満のセンターと捕手を交換(写真:イメージマート)

 この夏、ロサンゼルス・エンジェルスは、ブランドン・マーシュをフィラデルフィア・フィリーズへ放出し、交換にローガン・オホッピーを獲得した。

 マーシュは、24歳の外野手だ。2016年のドラフトで2巡目・全体60位指名を受け、昨年の夏にメジャーデビューした。

 一方、オホッピーは、22歳の捕手だ。ドラフト順位は、2018年の23巡目・全体677位。メジャーデビューはしておらず、今シーズンは、移籍の前後ともAAでプレーしている。フィリーズのAAでは、75試合で打率.275と出塁率.392、15本塁打、OPS.888を記録していた。

 そして、エンジェルスへ移ってからは、ロケットシティ・トラッシュパンダズで5試合に出場し、4本のホームランを打っている。2試合目に1本、4試合目に2本、5試合目に1本だ。ホームラン以外のヒットはなく、17打数4安打ながら、4四球と1死球があり、22打席中9打席で出塁している。まだ、わずかなサンプル数とはいえ、オホッピーは好スタートを切った。

 早ければ、今シーズンが終わるまでにメジャーデビューしてもおかしくない。来シーズンの捕手2人は、マックス・スタッシマット・タイス、あるいはスタッシとオホッピーということもあり得る。今シーズン、スタッシとマスクを分け合っているカート・スズキは、今オフにFAとなる。

 27歳のタイスは、2016年のドラフト全体16位だ。2019年にメジャーデビューし、54試合に出場したものの、ここ3シーズンのメジャーリーグ出場は計13試合に過ぎない。今シーズンは、AAAの70試合で打率.258と出塁率.354、10本塁打、OPS.808を記録している。大学時代は捕手がメインだったが、プロ入り後は、2016~18年が一塁手、2019年が三塁手と一塁手、2021年が捕手と一塁手、今シーズンは捕手とDH、と変遷している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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