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ドラフト全体2位の「二世選手」はAJの息子が何人目!? 全体1位は2人目

宇根夏樹ベースボール・ライター
ドルー・ジョーンズ(左)とアンドルー・ジョーンズ Jun 7, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今年のドラフトは、メジャーリーガーの息子がトップ2を占めた。全体1位(ボルティモア・オリオールズ)のジャクソン・ホリデイは、マット・ホリデイの息子。全体2位(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)のドルー・ジョーンズは、東北楽天ゴールデンイーグルスでもプレーしたアンドルー・ジョーンズの息子だ。

 どちらの父も、外野手だった。通算300本塁打以上と二冠王も共通する。ホリデイの父は、通算316本塁打。コロラド・ロッキーズ時代の2007年に、首位打者と打点王を獲得している。ジョーンズの父は、通算434本塁打。こちらは、アトランタ・ブレーブス時代の2005年に、本塁打王と打点王を獲得した。1998~2007年には、10年続けてゴールドグラブを受賞している。息子は、ともに高校生だ。それぞれ、遊撃とセンターを守る。

 全体1位で指名されたメジャーリーガーの息子は、これまで、ケン・グリフィーJr.しかいなかった。グリフィーJr.は、1987年のドラフトでシアトル・マリナーズから指名を受けた。当時、父のケン・グリフィーはブレーブスでプレーしていた。

 一方、全体2位で指名されたメジャーリーガーの息子は、もう少し多い。カート・スティルウェル(1983年/シンシナティ・レッズ)はロン・スティルウェルの息子、ベン・グリーブ(1994年/オークランド・アスレティックス)はトム・グリーブの息子、ボビー・ウィットJr.(2019年/カンザスシティ・ロイヤルズ)はボビー・ウィットの息子、ジャック・ライター(2021年/テキサス・レンジャーズ)はアル・ライターの息子だ。

 グリフィー親子とグリーブ親子はともに外野手、スティルウェル親子はともにミドル・インフィルダーながら、ウィット親子は右投手と遊撃手/三塁手、ライター親子は左投手と右投手だ。

 なお、ホリデイとジョーンズに続き、全体3位(レンジャーズ)で指名されたクマー・ロッカー――昨年のドラフト全体10位――は、メジャーリーガーの息子ではないが、父のトレーシー・ロッカーはNFLの選手だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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