史上最も背の高いショートストップ。この新人遊撃手の身長は、ヤンキースのジャッジと同じ200.7cm
背の高い遊撃手と言えば、誰が思い浮かぶだろうか。
ベースボール・リファレンスによると、カル・リプケンJr.、コリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ)、カルロス・コレイア(ミネソタ・ツインズ)は6フィート4インチ(約193.0cm)、アレックス・ロドリゲス、デレク・ジーター、トロイ・トゥロウィツキ、フェルナンド・タティースJr.(サンデェイゴ・パドレス)は6フィート3インチ(約190.5cm)だ。ノマー・ガルシアパーラは、ジーターやロドリゲスよりスラッとしていた印象もあるが、6フィート0インチ(約182.9cm)なので、そこまで高くない。
6フィート5インチ(約195.6cm)のアーキー・シアンフロッコやマイク・モース、6フィート7インチ(約200.7cm)のジョエル・グスマンは、遊撃を守ったことがあるものの、遊撃手ではなかった。ちなみに、シアンフロッコとグスマンは、日本プロ野球でもプレーした。それぞれ、1999年の西武ライオンズと2011年の中日ドラゴンズだ。遊撃は守っていない。日本プロ野球の公式サイトは、彼らの身長を193cmと196cmとしている。
6月20日以降、ピッツバーグ・パイレーツでは、オニール・クルーズが、4試合ともスターティング・ラインナップに名を連ね、遊撃を守っている。6フィート11インチ(約210.8cm)の投手、ショーン・ジェリー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)ほど高くはないものの、クルーズの身長は6フィート7インチ。外野手のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と並ぶ。
クルーズは、22歳のドミニカンだ。昨年10月にメジャーデビューし、シーズン最後の2試合に遊撃手として出場した。今シーズンの開幕前のプロスペクト・ランキングでは、ベースボール・アメリカの14位、ベースボール・プロスペクタスの12位、MLB.comの26位に挙げられ、AAAの55試合で打率.232と出塁率.336、9本塁打と11盗塁を記録した後、6月20日に昇格した。
そして、まだ片鱗とはいえ、トップ・プロスペクトの資質を披露している。スタットキャストによると、6月20日の3回表にゴロを捕って一塁へ投げた際の球速は96.7マイル。2015年以降の「スタットキャスト・エラ」において、これより速い送球で補殺を記録した内野手は、タティースJr.しかいない。また、打球の初速と走塁のスピードでも、卓越した数値を叩き出し、昨シーズンの2試合を含め、出場した6試合とも打点を挙げている。
なお、6フィート11インチのジェリーについては、こちらで書いた。