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25本塁打のジャッジはホームラン・ダービーに出場せず。5年前はダービー優勝&シーズン本塁打王

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Jun 15, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、25本のホームランを打ち、両リーグの全選手に7本以上の差をつけている。

 だが、オールスター・ゲームの前日に催されるホームラン・ダービーには、出場しない。ニューヨーク・ポストのピーター・ボッテによると、ジャッジがそう断言したという。今年のオールスター・ゲームは、7月19日にドジャー・スタジアムで開催される。

 ジャッジは、5年前のホームラン・ダービーで優勝している。最初のラウンドでジャスティン・ボーア(当時マイアミ・マーリンズ)を退け、続いて、コディ・ベリンジャー(ロサンゼルス・ドジャース)とミゲル・サノー(ミネソタ・ツインズ)を破った。

 この年、ジャッジはオールスター・ブレイクまでに30本塁打を記録し、2位のジョージ・スプリンガー(当時ヒューストン・アストロズ/現トロント・ブルージェイズ)に3本差をつけていた。ナ・リーグを含めても、彼らがトップ2だった。その後、ジャッジは22本のホームランを打ち、本塁打王を獲得した。ちなみに、シーズン全体ではジャッジを7本上回ったジャンカルロ・スタントン(当時マーリンズ/現ヤンキース)は、前半が26本、後半は33本。スタントンもホームラン・ダービーに出場したが、最初のラウンドで敗退した。スプリンガーは出場せず、後半のホームランは7本にとどまった。

 ホームラン・ダービーで優勝し、その年にシーズン本塁打王を獲得した選手は、2017年のジャッジを含め、延べ10人を数える。

筆者作成
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 直近の2人、ジャッジとピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、ルーキーのシーズン本塁打記録を塗り替えた。アロンゾは、昨年のホームラン・ダービーでも優勝している。2020年のオールスター・ゲームは中止になり、ダービーも開催されなかったので、連覇ということになる。今年も出場して優勝すれば、3連覇は史上初。優勝回数も、最多のケン・グリフィーJr.(1994年、1998~99年)に並ぶ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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