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「20代で1500安打と250本塁打」は17人目。過去16人中、3000安打、500本塁打に到達は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
マニー・マチャド(サンディエゴ・パドレス)Jun 15, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月15日、3安打を記録したマニー・マチャド(サンディエゴ・パドレス)は、1本目のヒットで、通算1500安打に到達した。翌日の3安打を含め、通算1505本だ。そのうち、ホームランは262本。直近のホームランは、6月15日の2安打目だ。

 10年前の夏、マチャドは20歳でメジャーデビューした。来月6日に30歳となる。イライアス・スポーツ・ビューローによると、30歳の誕生日を迎える前に1500安打と250本塁打の両方に到達したのは、マチャドが17人目だという。

 これまでの16人のうち、通算3000安打以上は6人だが、通算500本塁打以上は倍の12人を数える。493本塁打のルー・ゲーリッグも、病に冒されなければ、500本塁打に達していたはずだ。

筆者作成
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 過去の例からすると、マチャドが500本塁打に到達する可能性は、決して高いとは言えない。この16人のなかで、30歳の誕生日までに打ったホームランが現時点のマチャドより少ないのは、2人だけだ。342本塁打のロン・サントは、30歳未満のホームランが253本(30歳以降は89本)。504本塁打のエディ・マリーは、258本と246本だった。あとの14人中11人は、30歳となるまでに300本塁打以上。なかでも、アレックス・ロドリゲスは、409本のホームランを打っていた。

 マチャドがパドレスと交わしている10年3億ドルの契約は、2028年までだ。この契約が満了した時、マチャドは36歳になっている。3000安打と500本塁打のどちらも、到達するには、そこから数シーズンにわたってプレーする必要があるだろう。

 ちなみに、434本塁打のアンドルー・ジョーンズは、2013~14年に東北楽天ゴールデンイーグルスで記録した50本塁打を加えても、日米500本塁打にはならない。日本プロ野球で打ったヒットは215本だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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