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宮西尚生は史上8人目の800登板にリーチ。MLBでは宮西と同年デビューの投手が先月到達

宇根夏樹ベースボール・ライター
セルジオ・ロモ(シアトル・マリナーズ)Apr 11, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 宮西尚生(北海道日本ハム・ファイターズ)は、史上8人目の800登板にリーチをかけている。5月18日にシーズン15度目のマウンドに上がり、通算登板を799試合とした。

 通算登板のトップ10は、岩瀬仁紀(1002試合)、米田哲也(949試合)、金田正一(944試合)、梶本隆夫(867試合)、小山正明(856試合)、江夏豊(829試合)、五十嵐亮太(823試合)、宮西(799試合)、藤川球児(782試合)、皆川睦雄(759試合)だ。彼らのうち、五十嵐と藤川は、メジャーリーグでも投げた。

 一方、メジャーリーグでは、基本的に1シーズンの試合が日本プロ野球よりも多いこともあり、1252登板のジェシー・オロスコを筆頭に、800登板以上は50人を超える。先月の11日に到達したセルジオ・ロモ(シアトル・マリナーズ)は、史上53人目。ちなみに、ロモのメジャーリーグ初登板と宮西の一軍初登板は、どちらも2008年だ。

 岩瀬のように、シーズン50登板以上を15年続けた投手は、メジャーリーグにも見当たらない。見落としがなければ、ホゼ・メサの14年連続(1994~2007年)が最も長い。

 ロモは、2010~15年の6年連続が最長だ(この6シーズンとも60登板以上)。一方、宮西は、2008年から昨シーズンまで、14年続けて50試合以上に登板している。

 今シーズン、北海道日本ハムは43試合を終えていて、そのうち、宮西は34.9%の15試合で投げている。5月21日を含め、ここからの100試合中35試合(35.0%)に登板すると、過去2年と同じく、シーズン登板はちょうど50となる。現時点の防御率は5.14ながら、昨シーズンも、最初の15登板の防御率は7.24と高かった。そこから、最終的には3.65まで下がっている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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