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親子ともエンジェルスでプレーは5組目

宇根夏樹ベースボール・ライター
チャド・ウォラック(左)とアンドレルトン・シモンズ Mar 24, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月9日、チャド・ウォラック(ロサンゼルス・エンジェルス)は、「8番・捕手」としてスターティング・ラインナップに名を連ねた。

 今シーズン、それまでの30試合は、マックス・スタッシカート・スズキが、スタメンマスクを分け合っていた。それぞれ、19試合と11試合だ。

 ウォラックは、エンジェルスの選手としては、この試合が初出場となった。昨シーズンまでは、2017年にシンシナティ・レッズで6試合、2018~21年にマイアミ・マーリンズで72試合に出場した。今シーズンは、エンジェルス傘下のAAAで開幕を迎え、スズキの故障者リスト入りに伴い、5月7日に昇格した。

 ウォラックの父ティムは、三塁手だった。1980~96年にメジャーリーグでプレーし、最後の1996年は、エンジェルスで57試合(とロサンゼルス・ドジャースで45試合)に出場した。その前の16シーズンは、モントリオール・エクスポズで1767試合とドジャースで343試合だ。

 エンジェルスのゲーム・ノーツによると、ティムとチャドの前に、親子のどちらもエンジェルスでプレーしたのは、ルーベンルーベン・アマロクリスC.J.クロンジェリージェフ・ダバノンボブダレン・オリバーの4組だという。アマロ親子は、父が1969年、息子は1991年。クロン親子は、父が1991年、息子は2014~17年。ダバノン親子は、父が1973年、息子は1999年と2001~05年。オリバー親子は、父が1972~74年、息子は2007~09年だ。今シーズン、クロンの息子は、コロラド・ロッキーズでホームランを量産している。

 ウォラック親子を含む5組のうち、アマロ親子は、どちらもフィラデルフィア・フィリーズでもプレーした。こちらは、父が1960~65年、息子は1992~93年と1996~98年だ。また、フィリーズで、父はスカウトやコーチなどを務め、息子はGMとして働いた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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