Yahoo!ニュース

45本塁打以上の「翌年」。3分の2は35本塁打以上。今年のゲレーロJr.、ペレス、大谷、シミエンは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)May 5, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 メジャーリーグ(ナ・リーグとア・リーグ)において、1シーズンに45本以上のホームランを打った選手は、延べ151人を数える。

 昨シーズンは、48本のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)、46本の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)と45本のマーカス・シミエン(当時ブルージェイズ/現テキサス・レンジャーズ)の4人だ。

 この4人と2019年に45本以上の5人を除く、延べ142人は、45本以上の翌シーズンに平均38.6本のホームランを打った。2019年の5人は、翌シーズンが1チーム60試合だったので、ここには含めていない。

 142人中119人(83.8%)は、翌シーズンに30本塁打以上を記録した。35本以上は約3分の2の94人(66.2%)、40本以上は67人(47.2%)、45本以上は39人(27.5%)だ。

 初めて45本塁打以上を記録した直後のシーズンに限ると、いずれも数値は少し下がるものの、そう大きくは違わない。75人の平均本数は36.1本。30本以上は59人(78.7%)、35本以上は45人(60.0%)、40本以上は34人(45.3%)、45本以上は17人(22.7%)だ。

 昨シーズンの4人とも、その前に45本以上のシーズンはない。今シーズンのホームランは、4月7日の開幕から1ヵ月が経った5月6日の時点で、ゲレーロJr.が7本、ペレスが5本、大谷が4本、シミエンは0本だ。

 昨シーズン、彼らが開幕1ヵ月(4月1日~30日)に打ったホームランは、ゲレーロJr.が7本、ペレスが5本、大谷が8本、シミエンは5本だった。試合数は多少違うものの、ゲレーロJr.とペレスは、昨シーズンも今シーズンも、開幕1ヵ月に同じ本数のホームランを打っている。ちなみに、この時点で最多の9本を記録していたJ.D.マルティネス(ボストン・レッドソックス)は、シーズン28本に終わった。

 今シーズンも、現時点では、9本が最も多い。ただ、1人ではなく4人だ。ア・リーグは、アンソニー・リゾー(ニューヨーク・ヤンキース)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、バイロン・バクストン(ミネソタ・ツインズ)、ナ・リーグは、C.J.クロン(コロラド・ロッキーズ)がトップに立っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事