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エンジェルスの「20連戦」は、他のチームと比べて長いのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、マックス・スタッシ、マイク・マイヤーズ、大谷翔平 May 5, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・エンジェルスは、現在、20連戦の真っ只中にいる。すでに、4月22日から5月5日までの14日間に14試合を行い、さらに、5月6日から11日までの6日間に6試合が続く。

 今シーズン、エンジェルスの連戦は、これが最も長く、他に14連戦以上は組まれていない。

 他チームのスケジュールにも、21日以上の連続は見当たらない。

 ただ、20日連続は、エンジェルスを含め、開幕前の時点で9チームを数えた。全体の3分の1近い。それらのうち、シカゴ・ホワイトソックスは、8月9日~28日の20日間に21試合を行う。8月10日がダブルヘッダーだ。また、ニューヨーク・ヤンキースは、20日間に20試合のスパンが2度ある。5月10日~29日と6月14日~7月3日がそうだ。

 さらに、開幕前はそうではなかったセントルイス・カーディナルスも、雨で流れた4月13日の試合が5月2日に組み込まれ、4月19日~5月8日の20日間に20試合となった。

 一方、アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、4月15日~5月4日の20連戦のうち、4月18日の試合が雨によって順延され、翌日にダブルヘッダーを行った。20日間に20試合は変わらないものの、20日連続ではなくなった。4月19日~5月8日に20連戦のトロント・ブルージェイズも、同様だ。5月6日の試合が雨で流れ、翌日にダブルヘッダーを行う。

 ここまで、エンジェルスは、20連戦の14試合目までを終え、2連敗→6連勝→黒星→白星→2連敗→2連勝で、9勝5敗を記録している。シーズン全体では、17勝10敗だ。

 ここからの6試合は、ホームへ戻り、ワシントン・ナショナルズとタンパベイ・レイズの両チームと3試合ずつを行う。現時点において、ナショナルズは9勝18敗、レイズは16勝10敗だ。

 ナショナルズだけでなく、20連戦が始まってからエンジェルスが対戦した、ボルティモア・オリオールズ、クリーブランド・ガーディアンズ、ホワイトソックス、ボストン・レッドソックスの4チームも、顔を合わせた時点で負け越していた。この20連戦で、勝ち越しているチームと当たるのは、レイズが初めてとなる。

 昨シーズン、エンジェルスはレイズと7試合で対戦し、1勝6敗に終わった。もっとも、昨シーズンと今シーズンのエンジェルスは、明らかに違う。

 ちなみに、エンジェルスのジョー・マッドン監督は、2006年から2014年まで、レイズ(2006~07年はデビルレイズ)で采配を振った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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