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福岡ソフトバンクの「開幕7連勝」は歴代7位タイ。さらに連勝を伸ばした6球団中5球団は優勝

宇根夏樹ベースボール・ライター
福岡ソフトバンクは、4月5日も勝つと開幕8連勝(写真:イメージマート)

 福岡ソフトバンク・ホークスは、開幕から7試合続けて勝ち、まだ一度も負けていない。このストリークは、現時点で歴代7位タイに位置する。それよりも長いのは、1954年の西鉄ライオンズと1999年の中日ドラゴンズが開幕11連勝、1955年の南海ホークスが開幕10連勝、1989年のオリックス・ブレーブス、1991年の西武ライオンズ、2018年の埼玉西武ライオンズは開幕8連勝だ。開幕8連勝以上の半数は、現・埼玉西武が記録している。

筆者作成
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 今シーズンの福岡ソフトバンクの前に、開幕7連勝以上を記録した13球団中、リーグ優勝は8球団だ。割合にすると61.5%(8/13)なので、3分の2に届かない。一方、そこからさらに連勝を伸ばした、開幕8連勝以上の6球団のうち、リーグ優勝を逃したのは、1989年のオリックスだけだ。

 1989年のパ・リーグは、10月9日の時点で、1位が68勝50敗8分(勝率.576)の西武、2位が69勝53敗3分(勝率.566)のオリックス、3位は67勝53敗5分(勝率.558)の近鉄だった。シーズンは130試合。西武はあと4試合、オリックスと近鉄は各5試合を残していた。そこから、近鉄が西武に3連勝し――雨天順延によってダブルヘッダーとなった10月12日は、ラルフ・ブライアントが4打数連続ホームランを記録した――129試合目に優勝を決めた。オリックスは、ゲーム差なしの2位。白星と黒星は近鉄より1つ多く、引き分けは2試合少なかった。

 福岡ソフトバンクは、4月5日の試合に勝つと、歴代4位タイの開幕8連勝となる。ホームの福岡ドームに迎えるのは、オリックス・バファローズだ。

 福岡ソフトバンクが試合を行うのは、4月1日以来。東北楽天ゴールデンイーグルスに新型コロナウイルスの感染者が複数出たことにより、4月2日と3日の試合は順延された。オリックスは、ここまで4勝5敗。直前のカードでは、北海道日本ハム・ファイターズをスウィープしている。

 開幕からの連敗については、こちらで書いた。

「阪神の「開幕8連敗」は史上6球団目。最長までは4試合。これまでの5球団のうち最下位を免れたのは…」

「阪神の前に「開幕9連敗」を喫した球団は、どこでどのように連敗を止めたのか」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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