シーズンを通して1番打者なら、大谷翔平は「先頭打者本塁打」のシーズン記録を塗り替える!?
今シーズン、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、スターティング・ラインナップのトップに位置する。MLB.comのレット・ボーリンジャーらによると、ジョー・マッドン監督は、大谷をリードオフ・ヒッター(1番打者)に起用し、シーズンをスタートする、と語ったという。
シーズンを通して、あるいはシーズンの大半で1番打者を務めれば、大谷はリードオフ・ホームラン(先頭打者本塁打)のシーズン記録を塗り替えるかもしれない。
1シーズンに二桁の先頭打者本塁打を記録したのは、延べ7人だ。2003年に13本のシーズン記録を打ち立てたアルフォンソ・ソリアーノは、2007年にも12本の先頭打者本塁打を打っている。ジョージ・スプリンガー(現トロント・ブルージェイズ)は、ヒューストン・アストロズ時代の2019年に、ソリアーノの最多記録まであと1本に迫った。5月下旬からの1ヵ月にわたる故障者リスト入りがなければ、更新していた可能性もある。この年、1番打者としての先発出場は119試合。これは、2003年のソリアーノよりも22試合少ない。
昨シーズン、大谷は、11.7打数に1本のペースで46本のホームランを打った。23試合に1番打者として先発出場し、先頭打者本塁打は4本。こちらは、5.8打数/本(23/4)だ。サンプル数は少ないが、シーズン二桁の先頭打者本塁打を記録した延べ7人の、いずれのペースも凌ぐ。
もっとも、記録更新の期待がかかるのは、大谷だけではない。スプリンガーも、打順は1番の可能性が高い。さらに、2人の他にも、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)がいる。昨シーズンは、ワシントン・ナショナルズとボストン・レッドソックスで、1番打者として計27試合に先発出場し、8本の先頭打者本塁打を打った。そのペースは3.1打数/本(26/8)なので――他1打席は四球――大谷を上回る。「打ちまくればそれでいい!? この球団は守備に難のある外野手2人と契約。DHは1枠しかないが…」で書いたとおり、シュワーバーも、1番打者を務めることが予想される。