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北海道日本ハムに入団したアルカンタラと阪神のアルカンタラは、かつてのチームメイト

宇根夏樹ベースボール・ライター
アリスメンディ・アルカンタラ Mar 1, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 来シーズンは、2人のアルカンタラが、日本プロ野球でプレーする。アリスメンディ・アルカンタラは、北海道日本ハム・ファイターズに入団した。阪神タイガースには、ラウル・アルカンタラがいる。

 彼らは、東京ヤクルト・スワローズにいたアルバート・スアレスと阪神にいたロベルト・スアレスと違い、兄弟ではない。ちなみに、アリスメンディとラウルはどちらもドミニカン、スアレス兄弟はベネズエランだ。来シーズン、兄のアルバートはサムスン・ライオンズ、弟のロベルトはサンディエゴ・パドレスで投げる。

 ただ、2人のアルカンタラは、5年前にチームメイトだった。ラウルは、2012年から2018年まで、オークランド・アスレティックスに在籍した。アリスメンディは、2016年6月のトレードでシカゴ・カブスからアスレティックスへ移り、10月にウェーバー経由でシンシナティ・レッズへ移籍した。

 2016年のメジャーリーグ出場は、ラウルが9月に先発5登板、アリスメンディはアスレティックスへ移籍後に16試合。同じ試合に出場したのは、9月17日だけだ。この試合がメジャーリーグ3登板目だったラウルは、ダルビッシュ有(当時テキサス・レンジャーズ/現パドレス)と投げ合い、5.2イニングを2失点に抑え、初白星を手にした。アリスメンディは、9回裏にセンターを守り、打席には立たなかった。打球も、飛んでこなかった。当時のアスレティックスには、こちらも北海道日本ハムに入団したレナート・ヌニエスと、2019~21年に埼玉西武ライオンズで投げたザック・ニールもいて、ニールは8回裏を無失点で終わらせた。

 また、ラウルとアリスメンディは、AAAのナッシュビル・サウンズでもチームメイトとして過ごし、同じ試合に出場している。8月2日、7日、13日、19日がそうだ。ラウルは、この4試合とも、5イニング以上を投げて2失点以下。黒星なしで2勝を挙げた。アリスメンディは、いずれも1番打者――ポジションは、レフト、遊撃、センター、センター――として出場し、4試合中3試合で打点を記録した。8月13日は、0対1で迎えた9回裏にサヨナラ2ラン本塁打を打った。

 これまでに、2人が対戦したことはない。来シーズン、阪神と北海道日本ハムは、6月3日~5日に試合を行う。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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