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ALのMVPファイナリストは、大谷が1位、ゲレーロJr.が2位、シミエンが3位か。二冠王のペレスは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Sep 23, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 MVPとサイ・ヤング賞、新人王と最優秀監督のファイナリストが発表された。各賞とも、リーグ3人ずつ。これは、投票の結果、トップ3にランクインした選手であり、この3人のなかから改めて選ぶわけではない。すでに、誰が受賞者なのか、知っている人がいるかもしれないということだ。それとも、集計の結果として上位3人の名前のみが出てくるプログラムが組んであり、誰も順位は知らず、知っているのはマシンだけなのだろうか。

 それはさておき、ア・リーグのMVPのファイナリスト3人は、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が受賞者で、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は2位、マーカス・シミエン(ブルージェイズ)は3位だろう。大谷がMVPを手にすると考える理由については「ゲレーロJr.が三冠王の場合、大谷はMVPを受賞できる!?」で書いた。ブルージェイズの2人の守備と走塁は、端的に言うと、ゲレーロJr.がマイナス、シミエンはプラスだが、打撃で上回るゲレーロJr.が、トータル(と投票結果)でも上だと見る。

 サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)は、ゲレーロJr.と本塁打王を分け合い、打点王を獲得したが、トップ3には入っていない。もしかすると、トップ5入りも逃すかもしれない。その大きな理由は、出塁率の低さだ。ペレスの出塁率.316は、規定打席以上のリーグ70人中、52位に過ぎない。

 ナ・リーグのMVPは、ホアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)、ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)、フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)の誰が受賞してもおかしくない。ソトがMVPに選ばれると予想しているが、外れる可能性も低くなさそうだ。

 ア・リーグのサイ・ヤング賞は、ロビー・レイ(ブルージェイズ)だろう。防御率の低い順に3人を並べると、2.69のランス・リン(シカゴ・ホワイトソックス)、2.84のレイ、3.23のゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)となるが、リンは157.0イニングなので、規定投球回に達していない。トップ3に入ったのが、意外な気もする。最優秀防御率はレイが獲得していて、193.1イニングもリーグで最も多い。コールは181.1イニング。1登板の平均イニングは、2人ともほぼ同じだ。

 ナ・リーグは、MVPだけでなくサイ・ヤング賞の行方も読みにくい。ファイナリストは、コービン・バーンズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)、ザック・ウィーラー(フィリーズ)、マックス・シャーザー(ナショナルズ/ロサンゼルス・ドジャース)の3人。受賞するのは、バーンズかシャーザーのどちらかになりそうだ。甲乙つけ難いが、記憶に新しいインパクトの強さからすると、ドジャース移籍後の11登板で防御率1.98を記録したシャーザーか。一方、後半戦の防御率が3.46だったウィーラーは、2人の後塵を拝しそうだ。

 ア・リーグの新人王は、ルイス・ガルシア(ヒューストン・アストロズ)が受賞し、ランディ・アロザレイナ(タンパベイ・レイズ)が2位、ワンダー・フランコ(レイズ)は3位と予想する。6月下旬にメジャーデビューしたフランコは、出場が70試合と少ない。こちらは、アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)がトップ3に入らなかったのが意外。ナ・リーグは、順位の高いほうから、ジョナサン・インディア(シンシナティ・レッズ)、トレバー・ロジャース(マイアミ・マーリンズ)、ディラン・カールソン(セントルイス・カーディナルス)の並びだと見る。

 最優秀監督のファイナリストは、ア・リーグが、ダスティ・ベイカー(アストロズ)、ケビン・キャッシュ(レイズ)、スコット・サービス(シアトル・マリナーズ)。ナ・リーグは、クレイグ・カウンセル(ブルワーズ)、ゲーブ・キャプラー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)、マイク・シールト(カーディナルス)だ。受賞するのは、キャッシュとキャプラーか。この6人のうち、シールトは、10月半ばに解任されている。

 それぞれの受賞者がいつ発表されるかについては、こちらで書いた。

「MLBの各賞発表スケジュール。大谷翔平がMVPを受賞するのはいつ?」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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