この選手のバットは本塁打がよく出る!? 今年のポストシーズンですでに3本。本人が1本、別の選手が2本
アンソニー・リゾー(ニューヨーク・ヤンキース)は、ワイルドカード・ゲームでホームランを打ったが、ヤンキースはこの試合に敗れ、ポストシーズンから姿を消した。
だが、リゾーのバットによるホームランは、そこから2本増えている。ジョク・ピーダーソン(アトランタ・ブレーブス)が、ディビジョン・シリーズの第1戦と第3戦に、リゾーのバットを使い、ホームランを打った。ここまで、ピーダーソンは3試合とも代打として起用され、3打数3安打。第2戦は、こちらもリゾーのバットで、シングル・ヒットを記録した。
今シーズン、ピーダーソンとリゾーは、シカゴ・カブスでともにプレーした。ピーダーソンは7月15日にブレーブスへ移り、リゾーはその半月後にヤンキースへ移籍した。
ピーダーソンがリゾーのバットでホームランを打つのは、このポストシーズンが初めてではない。レギュラーシーズン最後のホームラン、10月2日に記録したシーズン18本目も、リゾーのバットによるものだ。シーズン序盤にも、ピーダーソンはリゾーのバットを使っているので、他にもホームランはあるかもしれないが、17本目は違うバット、おそらく自身のバットで打っている。
他の選手のバットを使ったホームランは、リゾーも、5年前のポストシーズンで記録している。そこまで不振に陥っていたリゾーは、チームメイトであるマット・シーザーのバットを借り、3本のホームランを打った。ちなみに、今シーズン、シーザーはセントルイス・カーディナルス傘下のAAAで30試合に出場し、6月下旬に解雇された。メジャーリーグでプレーしたのは、2018年が最後だ。
また、ピーダーソンがこれまでに使ったのは、リゾーのバットだけではない。8月15日には、ニック・マーケイキスのバットを持って打席に立っている。他の試合でも使用したかどうかは不明ながら、ピーダーソンはこの試合で、二塁打とシングル・ヒットを打った。
マーケイキスは、今年3月に引退を表明した。ピーダーソンとは一度もチームメイトになっていないが、2015年から昨シーズンまで、ブレーブスでプレーした。
なお、シーザーのバットを使ったリゾー(とシーザーの下着を着用したチームメイト)については、こちらで書いた。