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メジャーリーグが「鬼滅の刃」に!? 柱の「10人」は誰なのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
ザンダー・ボガーツ(上)とラファエル・デバース May 10, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 メジャーリーグのポストシーズンが開幕する直前に、スポーツを報じるウェブサイトの「ブリーチャー・レポート」は、こんなイラストをツイッターにアップした。

 言うまでもなく、このイラストは「鬼滅の刃」をモチーフにしている。というよりも、「鬼滅の刃」のポスターとそっくりだ。

 下のほうに並んでいる人数は違い、オリジナルでは「柱」が8人であるのに対し、こちらは、10人となっている。ポストシーズンに進出した10チームから1人ずつ、ということだろう。

 少しわかりにくいが、左から順に、背番号「1」がカルロス・コレイア(ヒューストン・アストロズ)、「5」がフレディ・フリーマン(アトランタ・ブレーブス)、「11」がラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)、「39」がコービン・バーンズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)、「28」がバスター・ポージー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)、「2」がザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、「31」がマックス・シャーザー(ロサンゼルス・ドジャース)、「8」がブランドン・ラウ(タンパベイ・レイズ)、「46」がポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)、「99」はアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だと思う。

 ちなみに、右の2人、ゴールドシュミットとジャッジは、チームがワイルドカード・ゲームで敗れ、すでにポストシーズンから姿を消している。

 ただ、これでは、10チームから1人ずつにならない。シカゴ・ホワイトソックスが皆無。レッドソックスはデバースとボガーツの2人だ。どちらか一方がホワイトソックスの選手ということも、あり得ないはずだ。ホワイトソックスの背番号「11」と「2」は、それぞれ、ネリー・フォックスルイス・アパリシオルイス・アパリシオネリー・フォックスの永久欠番だ。

「ブリーチャー・レポート」の単純なミスなのか。それとも、何か意図があるのか。あるいは、一からやり直して他の選手を当てはめていくと、10チームから1人ずつになるのだろうか(もし、そうなるパターンをご存じの方がいらっしゃれば、教えてください)。

 なお、上の6人は、具体的にどの選手ということではないようだが、オリジナルでは鬼舞辻無惨の位置に配されている、アストロズの選手は、どことなく、ホゼ・アルトゥーベに似ているような気がする。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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