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荻野貴司が先頭打者本塁打を打った試合で初勝利は、佐々木朗希が4人目

宇根夏樹ベースボール・ライター
荻野貴司の先頭打者本塁打は、今シーズン2本目(写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート)

 5月27日の試合に出場した千葉ロッテ・マリーンズの選手のうち、荻野貴司は先頭打者本塁打を打ち、佐々木朗希は初勝利を挙げた。荻野の先頭打者本塁打は、今シーズン2本目だ。1本目は、佐々木が初めて一軍で投げた5月16日に打った。佐々木が登板した試合における、荻野の先頭打者本塁打は、ここまで100%だ。ちなみに、最初の試合は、6対6の引き分け。佐々木は5イニングを投げて4点を取られたが(自責点は2)、降板した時点で千葉ロッテは2点リードしており、勝利投手の権利を持っていた。

 また、荻野が先頭打者本塁打を打った試合で初勝利を挙げた投手は、佐々木が初めてではない。

 荻野の先頭打者本塁打は、通算8本。2014年の1本と2019年の5本に、今シーズンの2本だ。通算5本目と6本目の試合は、千葉ロッテの小島和哉中村稔弥が、それぞれ初勝利を挙げた。2019年8月14日に先発登板した小島は、6イニングを投げて1失点。中村はその10日後に、3回表から6回表の1死まで投げ、2本のホームランを打たれて3失点ながら、リードを保って初白星を手にした。

 その前にも、荻野が通算2本目の先頭打者本塁打を打った2019年5月18日に、東北楽天ゴールデンイーグルスの2番手として2イニングを投げた今野龍太(現・東京ヤクルト・スワローズ)が、被安打ゼロの無失点で初勝利を挙げている。

 佐々木を含め、荻野の先頭打者本塁打&投手の初勝利は、8試合中4試合。こちらは50%だ。引き分けの1試合を除けば、7試合中4試合となる。

 なお、荻野以外の選手が先頭打者本塁打を打った、今シーズンの10試合において、初勝利を挙げた投手は、4月16日の大道温貴(広島東洋カープ)だけだ。この試合は、大道のチームメイトである菊池涼介が先頭打者本塁打を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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